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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年8月 詩の月
306/735

2024年8月21日 詩

 『待つ 期待は外れる それでも季節は動いている』


 夕立を待つ

 空を見上げて

 雲が広がり

 黒々とした

 天気になるのを待つ

 青空の下

 暑さに負けて

 家の陰にまどろんだ

 涼しげな風が吹く頃に

 ようよう動き出して

 空を見上げる

 夕立は来ないだろうか

 と

 風が強くなり

 雲が広がり

 夕焼け空が黒になる

 雨を待つ

 湿った土の香りを含んだ

 風が吹き出し

 雨の訪れを予感させる

 だが期待は外れる

 雨は降らぬまま

 雲は去る

 明日もまた晴れるよと

 西の空は赤くなり

 夕立が来ぬまま

 夜が来る

 秋の足音を乗せた風を残して

 夜が来る

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