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2024年8月20日 詩
『夕立の後 約四分の一の円 虹は薄かった』
雨は降らないよ
と
雲が広がる空でも
雨雲ではないからと
天気予報でも
ここには雨雲は来ないから
と
暑さに負けて
雨を望みながらも
自然はどうにもできないから
と
あきらめるではなく
期待しないように
雨は降らないよ
と
話しをする
天気とはままならないものだ
風が強くなり
雲が黒くなった
雨の前兆だ
強く降ることはないだろう
長く降ることはないだろう
予想は予想でしかない
さらさらと
雨が降る
降らぬだろう雨によって
気温が下がる
夕立は昼間の暑さをさらって
夏を秋へと置き換えようとする
雨は去る
東へと
そして
虹を仰ぐ




