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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年8月 詩の月
305/772

2024年8月20日 詩

 『夕立の後 約四分の一の円 虹は薄かった』


 雨は降らないよ

 と

 雲が広がる空でも

 雨雲ではないからと

 天気予報でも

 ここには雨雲は来ないから

 と

 暑さに負けて

 雨を望みながらも

 自然はどうにもできないから

 と

 あきらめるではなく

 期待しないように

 雨は降らないよ

 と

 話しをする


 天気とはままならないものだ

 風が強くなり

 雲が黒くなった

 雨の前兆だ

 強く降ることはないだろう

 長く降ることはないだろう

 予想は予想でしかない


 さらさらと

 雨が降る

 降らぬだろう雨によって

 気温が下がる

 夕立は昼間の暑さをさらって

 夏を秋へと置き換えようとする

 雨は去る

 東へと


 そして

 虹を仰ぐ

 

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