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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年8月 詩の月
302/735

2024年8月17日 詩

 『たとえば水と 人間と自然とは 答えを出すのは簡単でも実行するのは難しい』


 水を求める

 清く冷たい水を

 よどまず湧き上がる水を

 手に取って飲める水を


 私は乾いているのではない

 私は渇いているのではない


 水を求める

 身を(ひた)す水を

 穢れを払う水を

 身も心も浮かぶ水を


 私は乾いているのではない

 私は渇いているのではない


 水は応えない

 清く冷たい水は流れ去り

 よどまず湧き上がる水は(うず)もれ

 手に取って飲める水は通り過ぎる


 水は乾いているのではない

 水は渇いているのではない


 水は応えない

 身を浸す水はあふれかえり

 穢れを払う水は(よど)み続け

 身も心も浮かぶ水は薄まるばかり


 水は乾いているのではない

 水は渇いているのではない


 水を求める

 一滴の水を

 命の糧である為に

 水は応えない

 大量の水が

 命を押し流す為に


 私は水を求めない

 私はかわいているのではない

 私に水は応えない

 私に水はかわいているのではない


 水を求める

 私は

 かわいているのではない


 水は応えない

 水は

 かわいているのではない


 ただ

 互いの存在がかみあわないだけなのだ

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