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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2023年11月
28/721

2023年11月16日 偽

 暗闇が広がっていた。光が一筋も射さない暗闇であった。自分自身を見ることも出来ないがとりあえず自分が五体満足であることは確認できた。見えないが動けるのである。

 夢であるなら、ちょっと付き合った後に改変させて目覚めれば良い。現実であるなら、周囲をさわって明かりになるものがないか探せば良い。そんな安易な考えは裏切られてしまった。

 夢のようであった。光が射すようにと願ってみれば、一筋射し込みはする。しかし、目覚めないので現実のようであった。周囲をさわってみても自分自身しかわからないが。

 寝ていたのは確かだ。朝の目覚めが近いはずだった。だから、夢を最初に疑い目覚めにならないために、現実を疑った。現実ならば、部屋にいるのが正解である。なのに、自分の周りに何もない。布団も携帯もカーテンも机も棚もない。

 一筋の光が照らしている場所には何もなくて、その光を挟んで反対側にも何も見えない。現実ではあり得ないので夢のはずだ。でも、夢ではない。これはどういうことだ?

 自分自身が何か記憶違いで部屋で寝なかったのか?

 実はどこかに出かけているところ?

 ではこの暗闇はなぜだ?

 いくら考えてもいくら辺りを探っても何もわからない。これは自分で何かをしない方がいいのではないか。と、思い始めてやっと何が動き出した。

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