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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年6月
248/734

2024年6月24日 語り

 『遺産相続はいたしませんので』


 手に入れたるは安寧

 注がれたるは不老と

 満たされざる黄金(こがね)

 受ける器にひびはなく

 限りなく広がりゆくばかり

 時が去れども腐ることなし

 故に(とも)りたる闇

 子々孫々の血脈を見つめる


 (つづ)られたる言の葉の

 意味を読み解きて求めよ

 汝 幸いの道を得ん

 汝 血の(ことわり)を知り

 真なるものを見つけよ

 さすれば


 千切れた紙の切れ端はどこかになくなってしまったらしい。

 『さすれば』の先を知るためには、この言葉の意味を解き明かして、何かを求めて、見つけなければいけないらしい。

 なぜ、私がこんなことをしなくちゃいけないんだっけ? なんて現実逃避をしたくなるようなことを、押し付けられた? のは、昨日のこと。

 母が突然差し出してきた紙。

 「私は興味ないけど、誰かがやらなきゃいけないから、あんたやってみな。暇つぶしにいいんじゃない?」

 なんて、日常会話の中にさらりととんでもないものをぶっこんでくる母を、父は笑っていた。そんな父は実は答えを知っているんじゃないだろうか。

 「いいかも知れないね。難しいものでもないだろうし、やってみたらいいよ。」

 と、言うのだから。

 誰が書いたのか、どこから来たのか、誰かがやらなきゃいけないってどういうことなのか、まったく話してくれなかったのだが・・・・・・この言葉の意味が解ければ、わかるってことだろうか?

 とりあえず、やれるだけやってみるか。

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