2024年6月24日 語り
『遺産相続はいたしませんので』
手に入れたるは安寧
注がれたるは不老と
満たされざる黄金を
受ける器にひびはなく
限りなく広がりゆくばかり
時が去れども腐ることなし
故に灯りたる闇
子々孫々の血脈を見つめる
綴られたる言の葉の
意味を読み解きて求めよ
汝 幸いの道を得ん
汝 血の理を知り
真なるものを見つけよ
さすれば
千切れた紙の切れ端はどこかになくなってしまったらしい。
『さすれば』の先を知るためには、この言葉の意味を解き明かして、何かを求めて、見つけなければいけないらしい。
なぜ、私がこんなことをしなくちゃいけないんだっけ? なんて現実逃避をしたくなるようなことを、押し付けられた? のは、昨日のこと。
母が突然差し出してきた紙。
「私は興味ないけど、誰かがやらなきゃいけないから、あんたやってみな。暇つぶしにいいんじゃない?」
なんて、日常会話の中にさらりととんでもないものをぶっこんでくる母を、父は笑っていた。そんな父は実は答えを知っているんじゃないだろうか。
「いいかも知れないね。難しいものでもないだろうし、やってみたらいいよ。」
と、言うのだから。
誰が書いたのか、どこから来たのか、誰かがやらなきゃいけないってどういうことなのか、まったく話してくれなかったのだが・・・・・・この言葉の意味が解ければ、わかるってことだろうか?
とりあえず、やれるだけやってみるか。