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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年6月
233/735

2024年6月9日 詩

 ゆらゆらと波に揺られて心地よい

 これは確かに至福

 ふかふかの毛布に包まれて

 穏やかな春の空気に満たされる

 日差しはさりげなくとどき

 さらさらと水の流れる音がして

 時折ほほをなでる風が

 木の葉をならしていく

 ここはどこだろう


 『夢心地』


 真っ暗な場所

 私はここにいる

 四角い空間

 居続けてはいけない

 出口を探さなければいけない

 だが一歩でも動けば

 私はこの空間にいる”もの”に喰われてしまうだろう


 横断歩道を渡る

 信号は赤

 自動車は一台も通っていない

 時間は正午ジャスト

 夏の日差しが痛いくらいだ

 左手に見える大通りの交差点を

 越える歩道橋には誰一人として歩いていない

 地面に何か落ちている

 赤

 緋

 赫

 首が無かったり

 足か腕が常とは違う方向を向いていたり

 胴がなかったり

 内臓だけだったり

 あちらこちらに点在している


 ひんやりと冷たい空気に包まれる

 足場の悪い道を歩いている

 光源はない

 しかしなぜか明るい

 洞窟の中である

 たどり着いたのは青の水

 水中で自ら光る青の何か

 地底湖は自らの存在をただ受け入れている

 湖にせり出した岩の先へ行き

 飛び込む

 水しぶきは上がらない

 ただ水が静かに受け入れてくれただけ

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