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2024年5月21日 詩
『 』
夢は描くもので
きれいなすがたをしている
きらきらとかがやき
あかるい
目指すべき道の
一つもわからないまま
行く道を聞けないまま
迷いに迷って
夢を投げ捨てた
あの夢は今どこだろう
鳥の背に乗って空を行くのか
水の流れに従って地下か
大海原にでも流れたか
風に飛ばされてさ迷っているのか
誰かのもとにたどり着いて
夢として本懐を遂げているのだろうか
夢は見るもので
奇想天外な世界もあれば現実もあって
モノクロかカラーか
時代も自然も人工物もごちゃまぜ
逃げ続ける道の
意味もゴールもわからないまま
戻る道が変わっていく
無理矢理に自然に
夢から覚める
あの夢はなんだったのだろう
雲の上で昼寝をしている
プールの流れに乗ってみんなと遊ぶ
洞窟の湖でダイブする
風の中に鳴き声も怒鳴り声も聞こえてくる
誰が誰なのかわからないのに知っている
夢として正しい役割を果たしている