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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年5月
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2024年5月14日

 もみまきをした。正しくは、籾種をまいた。

 米作りの始まる季節である。

 田んぼを耕し、水をはり、苗を植える。ここまでに、2カ月くらいかかるだろうか?

 稲に実がつき、収穫できるのは10月頃だろうか。

 ほぼ半年かかる稲作だが、芋も野菜も、種から育てるとそれくらいなものである。

 農家がもうからないのは、一年中何かしら作っていないと収入がないからで、天気によっては、作った作物が全滅するからだ。

 工場で作る野菜に嫌悪を抱く人は、農家以外にもいるだろう。

 だが、工場で作る野菜という存在は、未来の農家の形でも、食料自給率をあげる方法でもない。

 人間が人間として、自然に対抗する一つの方法でしかない。

 その現状は、明らかに自然に負けている人間がどうしようもなく抗っても、どうにもならないことを示しているだけだ。

 自然と一緒に生活をしていかなければ、人間は自然に飲み込まれて終わっていくだけなんだろう。

 太陽の日差しの下で、汗をかきながら、動き回って疲れ切った身体を、動かない言い訳に使いながら、昼寝をする私の中に、歴史と現実をごちゃまぜにした、妄想が流れていった。

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