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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年5月
194/735

2024年5月1日

 5月である。

 今日は雨の一日。強くなったり、弱くなったりする雨の音が、窓ガラスを叩く。

 雨の中で火をつけるのは、難しそうに思う。でも、土砂降りの中でなければ、薪が乾いていればそれほど難しいものでもない。まして、少しくらい薪が濡れても、火の熱で乾いてしまう。

 釜でタケノコを煮る。そのための火が、赤々とついたので、見入ってしまった。少しの間だけだけれども。

 ゆらゆらと揺れる炎と、空へとのびてなめるように動く炎とが、同じ場所にあって、あっという間に薪を炭にかえる。

 炭を砕いて薪を奥まで入れる。炎はそれに合わせて動いていく。

 熱は腕と顔に届くが、焼かれるまでは近付けない。ほのかに熱が届くところで、静かに見守ることしかできない。

 自分でつけた火だけれども、制御はできないまま、おきになる。

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