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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年4月
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2024年4月7日 どく

 お年寄りの昔話、苦労話、忠告は良く聞きましょう。

 どこかでそう教わったような気がする。年上の人を敬いましょう。だけだったかも知れないけれども。

 今日、その教えに従って、お話を聞いていたのだが、「病を治すのは努力だ」「我慢だ」などと申すものだから、心の中で、「私の病は一生治らねぇんだよ!」と叫んでしまった。

 どういうことか。私が「糖尿病なので」としか言わなかったのも悪いが、1型・2型の別を知らないまま、治ることもあり得る2型だと勝手に思い込んで、頑張って治せとのたまうものだから、頭にきたのである。

 こちらが説明しようにも、こちらの話を聞かないのだからどうしようもない。あきらめて話を聞いていたが、話の要件は上記の通り。「病を治すのは努力だ」「我慢だ」とのこと。こちらはにこやかに「そうですね」としか言いようがない。話が終わったら、そうそうに退散した。

 教わったことを守りすぎてもいけない。なぜなら、自分が傷つくこともあるし、自分が傷つけることもあるし、教わったことすべてが正しいわけではないからだ。

 そう、私は確かに「教わったことすべてが正しいわけではない」と知っていながら、今日という日に「年上の人を敬いましょう」の教えに従って、腹を立てたわけだ。

 なんと馬鹿らしい。あきれてものも言えない。だが、これで何度目だろうか?

 私はいつも間違えているのだ。

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