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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2023年11月
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2023年11月4日 どく

 黄昏にさよならをしたのは大伯父で。

 空に散ってしまったのは大叔父で。

 地面に近付いているのは祖父で。

 空虚をさ迷う準備をしているのは祖母で。

 顔がわからないのは大伯母•大叔母で。

 存在もわからないのは又従兄弟•又従姉妹で。

 血が繋がっているのは両親で。

 歳が近いのは兄弟姉妹で。

 未来を見せてくれているのは従兄弟•従姉妹で。

 結局のところ、何一ついきていないのは自分自身で。

 これではどこにも行けないなと嘆いているのは心で。

 強欲な自尊心を満たせないまま居る(ある)理由を知っているくせに動けないのは私で。

 夢にすがって妄想に溺れて病にひたって

 「さあ」と差し出される手を握れないままとりすぎた歳はもう戻せない時間をこれでもかと目の前にさらけだして、無防備に傷付く刹那を苦々(にがにが)しくみていて

 別れを惜しまない私は死体を動かしていれば良いのだろうな 

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