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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年3月
136/733

2024年3月4日 語り

 『パズル』


 今回挑戦するのは、「世界最小」との売り文句がつけられた1000ピースの風景写真のパズル。十数年前に「世界最小」との売り文句がつけられた5000ピースの絵画のパズルは完成させたことがあるから、そこまで苦労しないだろう。


 風景写真のパズルピースは、大体3種類に分けられる(すべてが当てはまるわけではない)。一つは、パズルの一番外側、角や端の部分。一つは空や海などの色が変わらないようで変わる部分。一つは人工物や花などの色の変化が大きな部分。

 最初に角や端の部分を拾い集めて、枠を作る。枠が出来てしまえば、出来上がりの見本がないような最悪な場合でも、同じ色を一つずつ当てはめていけばどうにかなる。根気のいる作業ではあるが、最悪な場合の手段は、本当に最後の手段だ。とりあえずは、残ったピースで同じ色や似たような色を集めつつ、簡単につながりそうな、わかりやすいピースをくっつけていく。

 町並みはビルや自動車、街灯などがわかりやすい。ある程度出来上がれば、枠になっているピースにつなげてみる。つかないときは、他のピースが必要だ。


 前回作ったときは、午前中から始めても半日がかりだった。今回は1/5のピースの数なので、そこまで時間はかからないだろうと思いながらも、自分の年齢を考えてやはり午前中に始めた。

 昼食の時間までには、だいたい2/5はつながっているかというところ、2つで3つでと細かくまとまっているピースもあるので、そんなに時間はかからないだろう。


 雲一つない空はミルクパズルと同じだ。色の差がないためにどのピースがあてはまるのか、さっぱりわからない。ここはもう根気のいる作業だ、一つずつ当てはめていくしかない。幸いなのは、それほど空の範囲が大きくないことだろう。


 出来た。完成した。最後に空のピースの罠にはまったようになってしまったが、すべてつながった。

 時計を見ると午後4時48分。始めたのは、午前9時頃だったから、半日がかりになってしまった。

 や、ここは午前中に始めたことを英断だと思おう。完成したのだから、もうグダグダいう必要はないのだ。


 さて、額縁に収めてしまおう。落とさぬように、こぼさぬように、そぉっと・・・・・・あっ。

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