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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年2月
124/734

2024年2月21日 詩

 『指輪を一つ』


 約束したよね

 あの日から5年

 離れ離れになった私たち

 一体どれくらい泣けるのだろうと

 私は身体の水が全部なくなるんじゃないかってほど

 泣いて哭いてないた

 約束の日まで

 あと5年

 変わらない気持ちと

 変わってしまった気持ちと

 変わらない私と

 変わってしまった私

 気付くかしら

 私に

 気付けるかしら

 あなたに

 約束の場所に

 咲く花の名前を憶えている?

 今はもう咲いていなくて

 姿かたちも残ってなくて

 あと5年待っていたら

 約束を忘れなかったとしても

 会えなくなるんじゃないかって

 不安な私は

 今日もここにいる

 約束の時間

 夕焼けが夜に飲み込まれる

 誰そ彼の時間

 来ないとわかっていながら

 今日は約束の日じゃないのに

 変わってしまったことが

 不安でしょうがないから

 私はここにいる


 「ただいま?」

 おちゃらけて言う癖は変わらないのね


 その手に銀の指輪が一つ

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