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2024年2月11日 詩
『昨日の明日』
死が近いと思うときは
意外に遠くにいたりする
昨日元気でいた人が
明日に亡くなることもあるけど
一昨日死にかけた人が
明後日には笑っていることもあるから
自分の明日の予定なんて
いつだって未定で良いのだとも思う
一秒の差で未来が変わってしまうのだから
明日が来ないことだって
夜が来ないことだって
認めていなくちゃいけない
怖がる必要はない
畏れる必要はない
ただ明日の予定に
ただ一秒先の予定に
日常以外のものが
入っていればいいだけだ
昨日怒った人が
今日は泣いていて
明日は笑っている
そんな当たり前が
当たり前ではないんだって
頭の片隅に置いてあれば良いんだ