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二択  作者: 牧村エイリ
9/24

ファイル9 奴隷

君は、僕の奴隷。


それ以外に、選択はさせない。



「僕は…こう思うんだ」


「は、はい…ご主人様」


妙に敏感に反応する肌に、指を這わしながら、


男は優しく微笑みながらも、心の中では冷めていた。


(女ってやつは…)


どうせ、どうなるか…どうやるのかわかっている。


だから……。


身を任せ、頬を赤らめ、期待している女の表情に、


男は逆にやる気が、萎えた。


もうシミュレーションは、できている。


だから、男は最短距離を選んだ。



「あ」


ブリッジのように、身を反らした女が、満足そうに果てたのを確認すると、


男はベットから離れた。


「まったく…」


女が果てたからか…静かになった部屋に、外の喧騒が少し響くようになった。


ポケットから、ハンカチを取り出し、中指を丁寧にふきながら、男は窓の方に顔を向けた。


グラウンドで、青春を謳歌する学生達の様子を見つめていた。


男は元気な生徒達に、鼻を鳴らした。




「あらあ?健康的な若者に、珍しく惹かれてるのかしら?」


いつのまにか、男の前に、白衣を着た女が立っていた。


女は、保健室の女医だった。


女医はベットの上で、気を失っている女子生徒を見て、目を細めた。


「不健康なことをしてたみたいだしね。幾多君」


窓を見ていたのは、幾多流だった。


幾多は女医の言葉に、肩をすくめて見せた。


「不健康ですかね?」


幾多はそれ以上何も言わずに、窓の外を見つめ続けた。


女医は少し口を尖らせると、幾多に近づき、彼の胸に手を置いた。


「いじわるね。あたしの場所で、あんなことをして」


指で、幾多の胸をなぞった。


しかし、幾多は何の反応も起こさずに、ただ…窓の外から目を離さない。


「何を見てるのよ」


女医は幾多の肩越しに、外を覗いた。


「また別の女を見つけたの……?」


幾多の視線を確認し、見てる方向に顔を向けたが、女はいなかった。


1人の男子生徒が、歩いているだけだった。


「男?」


意外そうに、言う女医に、幾多は軽く吹き出した。


「駄目ですかね」


幾多は、窓から視線を外すと、身を寄せている女医の顎に手をやり、


キッスをした。


「もお!」


数秒後、唇を話した幾多を、女医は軽く睨んだ。


しかし、幾多はまた窓の外を見ていた。


もう男はいないが…。


「さっきの子…。長谷川君でしょ」


女医は、幾多が自分にあまり興味を示さないから、話題を変えた。


「…」


だけど、幾多は答えない。


「どうして、彼が気になるの?彼は…」

「頭脳明晰。品行方正」


女医の言葉を、幾多は遮った。


「僕のような遊び人とは、まったく違うと」


「そ、そこまでは…」


女医は、幾多を怒らしたと思ったが、


「!?」


幾多はまた唇で、女医の言葉を止めた。


そのまま抱き締め、立ったままで、女医を抱いた。


女子生徒と違い、気は失わなかったが、女医は腰が抜けたのか…その場でへたりこみ、立てなくなった。


幾多は平然と、また窓の外に目をやると、


「普通に勉強ができるやつも、今グラウンドに…いや、この学校にいるほとんどのやつの考えていることは、わかる」


幾多は笑い、


「下らない悩みばかりさ」


へたりこんでいる女医に、ウィンクをした。


「やつらの見てる世界は、下らないし、想像できる。だけど…」


幾多は目を細め、


「あいつの見てる…いや、これから見ていく世界は、僕には想像できない世界なんだろうなって…考えてた」


「幾多君…」


女医は乱れた白衣を直しながら、幾多を見上げた。


「僕が想像できない世界を見ることができる…あいつが、少し羨ましい」


幾多は頭をかいたら。


「だけど…」


そして、しゃがむと、女医と目線を合わした。


「あいつも、僕の世界は理解できない」


「あっ」


幾多は、女医の両肩を掴むと、そのまま後ろに押し倒した。


「チッ」


幾多は軽く舌打ちした後、頭をかいた。


(何だろう?この虚しさは)


保健室を出て、廊下を歩く幾多は、少し苛ついていた。


その理由は大体、わかっていたが、クールでないと、自分を恥じていた。


学校自体は、嫌いではない。


しかし、そこに通う生徒が気にいらないのだ。


普段なら、そう思っていても、そんなことを考える暇はないのだが…。






残りの授業が終わると、幾多はさっさと学校を出た。


行く場所があるからだ。


ほぼ毎日通っていることが、自分でも信じられなかった。


そんな感情があることに、驚いていた。


もう一ヶ月は経つ。


幾多が真っ直ぐに向こう場所は、病院だった。




もう夜になると、病院は静かである。


夕陽が沈んで、月明かりが照らす中、幾多は、足音が響く廊下を歩いていた。


そして、ある病室の前で止まると、一呼吸おき、ドアを開いた。


灯りもつけていない病室に、幾多は入ると、奥のベットまで歩いた。


そして、白いベットの上で眠る女の子の顔を覗きこんだ。


「調子は、どうだい?涼子」


ベットの上で、数多くのチーブに繋がれた少女は、目を開けることはない。


その可能性すらない。


永遠の眠り…。


幾多の妹…涼子は、一生意識が戻らないと言われていた。


植物人間となった涼子は、自殺を計ったのだ。


その理由は、男女のもつれだと言われていた。


彼女は飛び降り自殺を行った。


しかし、運良く…死ぬことはなかったのだが、頭の打ち所が悪く、病院に運び込まれた時から、意識がなくなっていた。



それから一ヶ月。


涼子の怪我は治ったが、意識は戻ることはなかった。


脳死に近い状態だった。


そんな状態になっても、生きてほしいと願いを込めた両親は、延命処置を希望した。


だから、チーブに繋がれ、生命維持装置により、涼子はかろうじて生きていた。






(生きている?)


幾多はベッドの横で、椅子に座りながら、じっと涼子の横顔を見つめていた。


ここしばらくの苛立ちの理由は、ここにあった。


幾多の無意識に、拳を握り締めていた。


「うん?」


涼子に気を取られていたことと、部屋の灯りがついていなかったこともあり、幾多はすぐに、それに気づかなかった。


「花?」


綺麗に生けられた花は、昨日はなかった。


いや、ずっと花瓶には、花は生けられていたが、種類が変わっていた。


「あの子が来たのか」


3日に一回は、見舞い来ている同級生。


幾多は、その友達の名前を知っていた。



長谷川知佳子。







あの日、幾多は自分の道を選んだ。


生と死を選択する者に。


その前に、兄として…最後の役目を。


幾多は、妹の通う学校に向かった。


妹が男ともめただけで、死ぬとは考えられなかった。


自分の妹である涼子も、相当モテていた。


そんな妹が、心を奪われる程の大恋愛をしたなら、幾多にもわかるはずだった。




妹の死が見つかり、自分に捜査の目が向く前に,幾多は、妹の恋人と言われた男の家の方に向かっていた。


無断で、妹の携帯を拝借し、幾多は登録してあるアドレスに、一斉メールをしょうとした。


『皆さんには、ご心配をおかけしました。何とか意識も戻り、元気になり、本日退院しました』


と、メールを打った後、


一度、幾多は手を止めた。


少し考え込んだ後、改めて、さらに文字を打ちたした。


『本当は、出歩いてはいけないのですが…行きたい場所があるので、今夜…久しぶりに外に抜け出そうと思っています』


それだけ打つと、息を吐いた。


妹と交際していたと言われる男の住所は、入手していた。


自殺の原因となった人物だからだ。


警察は直接、親族と合わせてはくれなかったが、名前と住所がわかればいい。



涼子は、中学三年だった。


受験生が、塾に行かない場合は少ない。


それに、高校生と違い、塾に通うとしたら、地域内が多い。


そんなに、離れた場所ではないだろう。


幾多は調べ上げていた。


男が通っている塾を。


塾は6時から、9時まで授業を行っていた。


学生服を着た幾多は、平然とその塾の中に入った。


一応、その塾は大学進学コースもあったからだ。


見学という名目で中に入った幾多は、高校進学コースを探した。


すると、教室は2つに別れていた。


どちらも、授業中だ。


だから、講師の声以外聞こえない。


幾多は携帯を取りだし、ある番号にかけた。


携帯の電源を切っていたら、アウトだ。


幾多は、携帯を人から見えないようにしてかけていた。


それも、涼子の携帯からだ。


廊下の奥の教室から、携帯の着信音が聞こえてきた。


「こらあ!山下!」


講師の怒声が、教室に響いた。


幾多は、教室の窓から、中を覗いた。


慌てて、携帯を切ろうと取りだしたが、ディスプレイに映る名前に、思わず山下は携帯を床に落とした。


幾多は少し口元を緩めると、携帯を切った。


そして、すぐに教室から離れ、塾からも出た。


「今夜が…山だな」


幾多は、月を見上げながら、真っ直ぐに、今夜の舞台に向かった。


自分の携帯をちらっと見ると、まだ自分には電話が入っていなかった。


「まだいける」


幾多はフッと笑うと、堂々と道を闊歩した。






塾が終わると、すぐに山下は、携帯を手に取り、ある番号にかけた。


「田端!い、幾多が、退院したって、本当なのか!お、俺に、で、電話がかかってきたぞ!」


山下は人に話を聞かれないように、塾を出ると、裏口に走った。


「い、意識が戻らないと言っただろうが!」


山下は携帯に向かって、叫んだ。


「ど、どうしたら…」


異様に震える山下は、しばらくかけている相手の話を、うんうんと素直に頷きながら聞いていた。


「わ、わかった…」


山下は携帯を切ると、少しふらつきながら、歩き出した。


その足は、実家には向かっていなかった。




そして、その数メートル後ろの街灯の光の届かない闇から、幾多が出てきた。


「…」


無表情で、幾多はある程度の距離を取りながら、山下の後ろを歩き出した。



十分後、山下は学校に着いた。


そこは、涼子も通っていた場所。


そして、涼子が自殺した場所でもあった。


(やはり…)


幾多は、正門に向かわずに、裏口に回る山下の背中を睨んだ。


後を追おうとした瞬間、幾多の携帯が鳴った。


マナーモードにしていた為、周りに音がもれることはなかった。


(時間がないな)


携帯を切ることなく、幾多は歩き出した。


学校は思ったより、広い。


宿直の先生が残っているとはいえ、生徒の出入りをすべて、監視はできない。


裏口から忍び込んだ生徒は、山下の他に2人。


彼らは、職員室のある校舎からは死角になる北校舎と、別館をつなぐ渡り廊下のそばに集まっていた。



「まじなの?涼子が退院したって」


三人の中で、一番怯えているのは、ショートカットの柳奈津美。


「そんなはずはないよ。わたしは、病院まで確認に行って、確かめたんだから」


爪を噛みながら、イラついているのは、松下実花。


「俺は、知らないよ。か、関係ないじゃないか!なのに、どうして〜電話があるんだよ」


山下雄大は、完全に怯えていた。


「今更、何言ってんだよ!あんたも、この話に乗っただろうがよ」


実花は、完全に怯えている山下を見て、さらに苛ついた。


「お、俺は…幾多がいなくなれば、希望校の枠があくからと…」


実花は山下をキッと睨み、


「だから、あんたはその枠に入れたんだろうが!」


「そ、そうだけど…」


山下はシュンとなった。


「あ、あたしはただ…木村君をフッた涼子が、許せなかったから…」


奈津美は、か細い声で口を開いた。


「みんな…あいつが、気に入らなかったのよ!あいつが、周りのやつにちやほやされているのを見る度に、許せなかった!」


実花は、爪を噛みきった。


「実花…」


奈津美は、実花をすがるように見た。


「あの日、山下が涼子を呼び出し、奈津美が後ろから、実花を殴って、私と2人で渡り廊下から、突き落とした」


実花は、涼子を突き落とした渡り廊下を見た。


「その前から、山下と涼子が付き合っていると噂を、ばらまいた。学校の裏サイトにも、書き込んで!だから、それを迷惑に思っていた涼子は、あんたの呼び出しに応じた」


実花は、2人の責任を確認するように、奈津美と山下を交互に見た。


2人は口をつむんだ。


「回りくどいメールだったけど…あの文は、私たちを呼び出して、ここに来いと言ってるのよ!復讐するつもりで!」


実花は別の指を噛むと、


「私たちは三人!逆に返り討ちにしてやるわ。そして、今度こそ、殺してやる!」


実花はポケットから、果物ナイフを取り出していた。





「恐いねえ〜」


三人の後ろから、ポケットに両手を入れた幾多が、現れた。


「今の中学生は、人を突き落としておいて、反省するんじゃなくて、さらに刺そうというんだから〜」


幾多は、後ろから実花のナイフを持っている腕を掴むと捻った。


「きゃあ!」


実花は思わず、ナイフを床に落とした。


さっと、幾多は腕を離すと落ちたナイフを拾い上げた。


「だけど、いいよ。それもね。人らしいよ」


幾多は笑った。


「あんた!誰よ」


腕を押さえながら、実花は幾多を睨んだ。


「話は、聞いたよ」


「え?」


三人が少し怯んだ時、幾多はノーモーションで、ナイフを突きだした。


「だけど、君は普通過ぎる」


ナイフは、実花の喉を一刺ししていた。


「単なる嫉妬。それも、直接本人と関わらず、ただ離れて見てただけの嫉妬」


幾多はすうと、ナイフを抜いた。


「下らない」


実花は血を噴き出し、倒れた


「きゃ…」


突然の出来事に、一緒唖然となった奈津美は、悲鳴を上げるのが、一瞬遅れた。


その一瞬の間に、幾多は奈津美の腹に、蹴りを入れた。


悲鳴を最後まで上げることなく、渡り廊下まで転がった奈津美を見下ろしながら、


「黙れ」


幾多は、冷たく刺すような視線を奈津美に浴びせた。


そして、幾多はガタガタ怯えているだけの山下に、目で渡り廊下にいくことを命じた。


震える足で、山下は移動した。



2人が渡り廊下に並ぶのを確認すると、幾多はナイフの柄を拭くと、2人の間にナイフを投げた。


「君達2人の内…1人だけ助けて上げる」


幾多は微笑み、


「相手を刺した方をね」


「!?」


その言葉に、奈津美と山下は顔を見合わした。


「早くしてよね」


幾多は、学生服の中から銃を取り出した。


勿論、モデルガンだが、夜であることと先程、実花を殺害したことが真実味を増した。


その銃口が、2人を急かした。


「ひいいい!」


ナイフを拾い、相手を刺した。





「やはり…君か」


幾多は微笑んだ。



真っ先にナイフを掴み、相手を刺したのは、山下だった。


震える手で、奈津美の心臓を一突きしていた。


幾多は目を細め、奈津美を見た後、


「彼女は、フラれた他人の為に、やった。君は、希望校に入りたい為…つまり、自分の為に、やった」


山下に目をやり、にこっと笑った。



「え?」


幾多の方を向いた山下は、突然眩しい光に照らされた。


銃を構えた右手ではなく、左手で幾多は、携帯を持っていた。


いつのまにか、殺した実花の携帯を探し出し、手にしていたのだ。


「便利だね。今は、証拠を送れる。君が、その子を刺したという証拠をね」


幾多は、今撮った写真を登録アドレスに一斉にメールした。


「あああ」


力いっぱい刺したナイフから、手を離すと、山下は頭を抱えだした。


「約束通り、君は殺さない。だけど…」


幾多は笑みを抑えながら、言葉を続けた。


「こんなことをしてしまった…君は、希望校には、いけないね。それに、これから大変だよ」


「あああ…」


山下はもう…幾多の声も聞こえない。


クスッと、幾多は笑うと、山下に背を向けた。


「選ぶがいい。自分の道を…」


銃をしまうと、実花の携帯を丁寧に拭くと、実花の遺体の横に落とした。




「まあ〜選ぶ道は、2つだが…」


幾多は、渡り廊下を後にした。


少し階段を降り、外に出た時、鈍い音が校舎に響いた。


その瞬間、幾多は笑った。


「そうだ。それが、最善の選択だ」


山下は、渡り廊下から飛び降りたのだ。


これからの自分の未来を考え、最善の方を選択したのだ。


死という選択を。






裏口から、悠然と出てきた幾多の前に、深々と頭を下げる女が現れた。


「うん?」


幾多は足を止めた。


「お疲れ様です」


女は顔を上げた。


「こんなとこまで、どうしたんです?先生」


幾多は微笑みかけた。


女は、保健室の女医であった。


「あなたを御迎えに」


女医は、潤んだ瞳を幾多に向けた。


「へえ〜」


幾多は感心した。



「もう警察の手が、回ります。その前に、あなたを安全な場所に」


女医の言葉に、幾多はきいた。


「どうして?」


女医は幾多を見つめ、微笑んだ。


「あたしは、あなたの奴隷です」


「そっか」


幾多も微笑むと、女医について行くことを決めた。


愛してるや、好きと言ったなら、幾多は女医の言葉を信じなかった。


奴隷の言葉に、納得したのだ。


「君の選択を、尊重するよ」


幾多は、女医の顎に手をやると、キスをした。


「どうして、でしょうか」


唾が糸引く唇を離れた後、女医は顔を赤らめながら、


「今までと、キスが違います」


明らかに、興奮していた。


「そりゃあ〜そうだろ。僕は、生まれ変わったからね」


幾多は、自分の手を見た。


手を刺しても、延命装置を外し妹の命をたっても、自分の心は揺るがない。



幾多は確信した。


自分の道を選んで行けると。




幾多は、学校から少し離れたところに停めてあった女医の車に乗り込んだ。


運転席に女医は、座った。


「きちんと、褒美はあげるよ」


幾多の言葉に、


「ありがとうございます…ご主人様」


女医は礼を述べた。


幾多は微笑むと、またキスをした。


そして、車は静かに発車した。






次の日。


いつもなら、三日に一度だが、今回は間をあけずに、病院に来た。


昨日生けた花が、少し気に入らなかったからだ。


そして、病院に行った知佳子は、涼子の死を知った。


あまりに突然の出来事に、言葉を失った知佳子は、とぼとぼと来た道を帰っていた。


それに、知佳子を殺したのは…。


一瞬、すべてを信じられなくなったから、知佳子は途中で足を止め、携帯を取り出した。


信じる声を聞きたかった。


そして、かけた人間は…。



「あっ、兄貴…」







終わり。



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