云い得ぬ窮屈さ"なろう"システム
事例自体は……前々から有ったのだろう。
だが、人付き合いが苦手で、大して交流などしてこなかった私には新鮮な話だ。つまりは、交流が広まったということなのだ。
そんな中、アカウント停止・剥奪……所謂、垢バンで居なくなった。そんなユーザーさんが多くなった気がする。
だからか、最近、このサイトにおける垢バンのシステムが、わからぬものだと思うようになった。
規約にチラホラと見かける条文、『その他、当グループが不適切と判断する行為。』……どう読んでも、これは、運営が判断するという人治であるということ……。
前もって、ルールを決めて、それに違反すれば罰則が下る、法治とは真逆だ。
コレについて諸事情を勘案すれば、Web世界という未開の地を切り開く中で、融通を効かせるタメに作られたものなのだろう。手探りで運営をするためなのだろう。
しかし、2004年に開設されたのが"小説家になろう"だ。
15年経っても、未だに厳格なルールが出来ずに、人治で決めてしまおうとは如何なものか。
また、垢バンまでの警告が、2回までで、3回目はそのまま剥奪というシステム。
これは、おかしい。
何にくらべて話せばわかりやすいか……自動車免許がわかり易かろう。
既知の方々も多かろうし、詳しいことは調べていただく方が手っ取り早い。
あえてざっくばらんに書けば、違反度によって、点数が加算され、初回であれば6点を超えれば免停。15点を超えれば免許取り消し。コレに加えて、違反内容に応じた罰金・罰則が課せられる。
ただし、ここには救済措置がある。(免停――免許取り消しにはないが……)
講習料を払い、マジメに受講を受ければ、免停期間を短縮することが出来る。
また、違反を犯しても、規定年数を無事故・無違反ならば点数が引かれていく。回復する。
そう……違反をしても、その後が正しければ優良のドライバーとして復帰することが出来るのだ。
これら交通ルールのシステムを考えると、なろうのシステムは、明らかにおかしい。
その違反の内容にかかわらず、3度で免許取り消しと成る。そういうシステムだからだ。
さらに、違反内容を訂正しようとも、回数制限は回復しないという……前科が救済されない。
また、違反については親告罪であり、誰かと口汚くケンカをしても親告者が過去の履歴を消し去っておけば、問題に問われないという形が成り立ってしまっている。
コレでは"ビッグ・ブラザーがあなたを見ている"という息苦しさ以外になんの表現が出来よう。
上に挙げた自動車免許システムの様に、違反に対するシステムはリアル世界にすでにある。
15年の歳月を運営したのだから、違反についての内容・事例も多々あろう。
……また、違反をしたものに対する救済措置がないことも問題だと思える。
例えば、一定数違反をしたならば、アカウントの削除ではなく、運転免許のように一定期間の凍結、制限などもありだろう。
わけの分からぬ人治、親告罪で人が消えていくのは悲しいのだ。
現実で運営されているルール。過去の事例。ユーザー諸兄の意見。それら考慮して、人治ではなく、明確なルールの明文化、救済措置の適用。つまりは、法治によって運営をしていただきたい。
そう……願う次第である。