表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星を喰らう鯨  作者: 藤伊
プロローグ
1/2

プロローグ―そして少女と青年は出会った―

 銀河の果て。その果て果ての果て。銀河を抜けるとそこは宇宙鯨の口が広がって、広がって―――。

年に一度しか開かない鯨の口の向こう側にはこことは違う世界が待っていた。



*☆*☆*☆*☆*☆*☆*



 宇宙鯨の口の中からアレが飛び出してきたのはほんの1時間前だった。

外の世界の、しかも地球の人々が生み出したナニカ。

でも確かにアレには人が乗ってる。そう僕は確信した。

気づいた時には走り出していた。

光星にぶつかり光に包まれたアレを追いかけて。

いや、まぁ飛べばいいんだろうけど。

その時はただ走りたかった。 

中の住人と会うのは2000年ぶりだったんだから―――。



*☆*☆*☆*☆*☆*☆*



 目が覚めた時、私は天国にいると思ったんだ。(もしくは地獄かもしれないけど)

だって北斗がいる。死んだはずのあの子が目の前にいるなんて、それはもう天国しかありえない。

母さんに似た優しげな瞳と口元にあるホクロは父さんとおそろい。

あの日のまんま。

「彼女がメシ作ってくれるから弁当いらない。」

そう言って家から出ていったあの時の照れくさそうにはにかんだ顔。


それが最後にみたあの子の…。


今にも手放しそうな意識の中で青年はこう呟いた。

「そうか、君には僕がそう見えるんだね。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ