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47話 覗き見バレた!

「このスキルが消えているのは何故だ?」


 スキルを見ていたムラサキが見た事のない表示がある為、質問をしてきた。

 スキルをユニークスキルに変換すると使用出来なくなる為、灰色になりその上に赤色のバツ印が付く。


「あぁ、それは【呪詛】のひとつだと思ってくれて構わない。詳しくは説明できないが……」

「……何か事情があるようだな。まぁ魔物スキル習得の時点で規格外だしな!」


 その後も、ふたりで色々と話をしながらずっと見ている。

 俺が、拒否するまでこの人達は延々と見ているのだろうか?


「あれ?」


 シキブが何かに気付く。


「貴方、もしかしてこちらのステータス開示しなくても見えていた」


 ……気づかれたか。

 【鑑定眼】のレベルが高い為、先程のように見ようと思えば本人の意思に関係無く見える。


「あぁ、気を悪くしたらすまない」


 状況的にも確認する必要があった為、勝手に見させてもらった。

 ふたりがステータス開示を提案したのは、それなりの覚悟があってとの事と思い、断りづらかった事を伝える。


「いえ、責めている訳ではないんです。私たちの秘密を知った理由が分かれば良いです」


 シキブは、笑いながら答えた。


「もし、ステータス以外の秘密が分かるスキルがあるなら、今後協力して頂こうかと思いましてね」


 ムラサキの方を見ながら笑っている。

 ムラサキは顔が引きつっている。

 ……女って怖いな。


「その際は、私が協力出来るかと思います」


 クロが会話に入ってきた。


「あぁ、クロは嘘が見抜けるからな!」

「まぁ!」


 喜ぶシキブとは対照的に、なんとも言えなさそうな顔のムラサキ。

 やましい事が無くても不安にはなるよな。


「もう、いいか?」


 このままではキリがないと思い、こちらから声を掛ける。


「あっ、ごめんなさい」

「おぉ、珍しくてつい見とれてしまった。とりあえず座るか」


「因みに、ふたりのユニークスキルの内容を教えてくれ」

「貴方も、習得しているわよね?」

「たしかに習得しているが、名称が同じでも効果が違う事もあるから、念の為に聞いておきたい」

「そういうことね、分かったわ」


【神速】は、素早さを十倍にあげる能力。これは肉体だけでなく魔法スキルにも影響する。

【威圧】は、二十秒間金縛りにする。ただし、レベルの差が大きいと効かない場合もある。


「ありがとう。大体同じだ」



 ソファに座り、改めて訪ねてみる。


「ギルド登録は可能か?」

「無職だと登録出来ない約款もないし、実力的にはランクA以上なのは確実だけど、最初はランクGからになるけど納得できる?」

「あぁ、それで構わない。あとルールとかも教えて欲しい」

「そうねムラサキ、イリアを呼んできて!」

「おぅ、ちょっと待ってろ」


 席を立ち扉を開けると、廊下から大声でイリアを呼んでいる。

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