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328話 仕組みと動力源!

 扉の横に現れた二体のロックゴーレムだったが、動きが遅いので攻撃態勢になるのがよく分かる。

 攻撃すると思ってから避けても十分に間に合う。

 魔法攻撃が、本当に効果が無いかを確認する為、【火球】【風弓】【雷撃】等で攻撃するが、全く動じずに攻撃をしてくる。

 表情が無い為、魔法攻撃が効いているのかさえ分からない状態だ。

 【神眼】で鑑定すると、僅かだが『HP』が減少しているので、全く効かないという事は無いようだ。

 戦闘後に【全知全能】に質問してみる事にする。


 肉弾戦という事なので、今度は忘れない様にムラマサを呼ぶ。


(ロックゴーレムを斬る事は可能か?)

(当たり前だ!)


 殴ろうと、襲ってきたロックゴーレムの右腕をムラマサで斬る。

 斬られた右腕は、地面に落ち岩に姿を変えた。

 右腕を亡くなったロックゴーレムは、左腕で襲い掛かって来るが、拳を躱して右足を斬る。

 バランスを崩したロックゴーレムは倒れて大きな砂埃が立つ。

 背後からは、もう一体のロックゴーレムが襲い掛かって来たのでムラマサで両足を斬ると、そのまま前のめりで倒れこむ。

 これで動きを完全に封じたので、ゆっくりと(コア)を探して取り除くだけだ。

 【神眼】で(コア)の位置を確認するが、(コア)らしき物が発見出来ない。

 疑問を感じながらムラマサで、胴体を切って確かめようとすると、二体のゴーレムは立ち上がり俺に攻撃を仕掛けてきた。

 先程、ムラマサで切断した筈の手足は、元通りに復活している。

 【自己再生】のスキル持ちなのか? さっきのヒドラと言い、多すぎだと思いながらもムラマサでもう一度、斬る。

 二体の両手両足を切断して、ロックゴーレムを観察する。

 斬られた両手両足が地面に触れると、地面の中から両手両足が出てくるのが見えた。

 自己再生しているのには間違いないが、地面の岩か鉱物を変換して不足した部分を補う能力なのだろう。

 今度は、二対のうち一体の頭部を斬り、もう一体のロックゴーレムは腹部を横に斬り、上半身と下半身に分ける。

 頭を斬られたロックゴーレムは、胴体から頭部が再生する。

 もう一体のロックゴーレムは下半身が崩れている。

 【神眼】で詳しく上半身を見ると、魔力の流れが一箇所から散らばっている箇所がある。

 但し、二体とも位置が異なる。

 【神眼】で、その場所を中心に細かく刻んでいくと、ロックゴーレムの体から紙のような物が出てきた。

 その紙を拾おうとして触ると、俺の手ごと岩で包もうとしてきたので咄嗟に紙を離す。

 離した瞬間に、紙の周りを包んでいた岩ごと地面に落ちて更に大きくなる。

 あの紙が、ロックゴーレムの動力源なのは間違いない。

 もう一体のロックゴーレムの方も同じように紙が分かるまでムラマサで切り刻んでいくと、こっちは木板が出てきた。

 よく見ると文字のようなものが書かれていた。

 【神眼】で確認しているので、先程の紙と同じ作用が働いているものなのは間違いない。

 とりあえず、【火球】で攻撃をすると燃え始めると、再生活動が停止した。

 弱点は、この紙や木板だと確定した。

 もう一体も、同じように紙を焼くと再生活動が停止した。


 【全知全能】にゴーレムについて、質問をしてみる。

 ゴーレムに自我は無く、製作した主の命令にだけ従う特殊な魔物になる。

 魔物というよりも人工物と言った方が正しいとも答えた。

 今回は、階段を上がろうとする者を攻撃するように命令されていたのだろう。

 製作した主と言うのは、間違いなく第三柱魔王のロッソに違いない。

 そろそろ本気で、ロッソの所に着きたいと思いながら階段に足を掛ける。

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