表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

166/942

165話 トブレの依頼!

 ザックとタイラーは、トグルに会わせろと五月蠅い。

 仕方ないので、トグルをギルド会館前に呼び出す。


 トグルの姿を見つけると、二人が挨拶をしていた。


「お前に会わせろって、朝から五月蠅いんだよ!」

「まぁ、俺は今日暇だから別に良いけどよ」


 照れているのが丸分かりだ。


「お前ら、トグル師匠のいう事をちゃんと聞くんだぞ」

「はい!」


 ふたり共大きな声で返事をする。


「トグル、悪いけど頼むわ」

「あぁ」


 なんだかんだ言いながらも、トグルも面倒を見てくれるようで助かった。


「あっ、それとだな」


 ザックとタイラーに服屋に連れて行って、服を仕立ててくれるように頼む。


「金は、後で払うから頼む!」

「なんで俺が!」

「師匠が選んでくれれば、納得するだろう」


 師匠と言う言葉を使うとトグルは黙った。


「色々と押し付けるようだが頼むな!」


 ユイとリベラは、昼休憩にマリーが服屋に連れて行くので問題ない。

 フランもあれからは、写真一枚を大切に撮るようになった。


 俺は、アラクネを早々に探す必要があるので、シロとクロには伝えて街の外に出る。

 【全知全能】で大体の場所を確認する。

 それとは別に、トブレの材料依頼も途中で調達可能かを確認した。

 半分位は、少し迂回をすれば調達可能だ。


 【転移】で一番近い場所まで移動をする。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 トブレから依頼のあったリストから、最初の獲物は『アーマードモンキー』にした。

 集団で行動する為、確実にその集団は仕留めないと援軍が来る。


 岩場に一〇匹程の集団を発見した。

 【隠密】で近づき、【神速】を使い【風刃】で首を切っていく。


 いきなり首を切られたアーマードモンキーは慌てる。

 六匹目で首に防御を集中させたのか、毛が硬くなったようで致命傷が与えられなくなった。

 同じ箇所に二回【風刃】を使うことで、全滅させる事は出来た。


 適応能力の高さには、少し驚いたが知能がある魔獣だと当たり前の行動かも知れない。

 とりあえず、【解体】をして【アイテムボックス】に仕舞う。


 トブレの依頼は二十体だったので別の集団を探す。

 数百メートル離れた場所に、同じ位の数の集団を発見したので、同様の方法で狩る。

 やはり、数匹目で同様の行動を取って首を防御していた。


 血の匂いに誘われて来たのか、『ロックコンドル』が空で円を描いている。

 全長三メートルはあるだろう、翼を広げた状態だと五メートルはある。


 上を向き【風弓】を連射して、片翼を狙う。

 飛んでいる高さが低くなって来たので、全力でジャンプをする。

 思っていた以上に身体能力が上がっていたようで、最初にロックコンドルが飛んでいた高度よりも高く飛べた。

 降下する際に、上から首に【風弓】を打ち込む。

 ロックコンドルは、訳も分からないままそのまま地面に激突した。


 地面に激突した割には、思っていたよりも損傷は少ない。

 早速【解体】する。


 落ちた振動で、周りにいた動物や魔獣も一斉に避難したようだ。


 相変わらず【危険探知】は作動しない。

【魔眼】も出来る限り使った方が良いと、アルからアドバイスを受けたので狩りをする際は、魔力の流れを意識しながら攻撃をするようにしている。

 確かに、この方が効率は良い。


 しかし、森等が傍にあると火魔法の使用は躊躇してしまうな。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 上からは大量の水が落ちてくる滝壺のある場所に来た。

 ここでは『エディキャンサー』だ。


 底の方に居て、小さな渦を起こして獲物を捕まえたり、ハサミから水を出して攻撃してくる。

 水中戦は経験無いから不安だが、潜ってみる。


 滝壺より下流から潜ってみたが、目的にエディキャンサーの前に、ワニらしき魔物と出くわす。

【鑑定眼】で『レーザーアリゲーター』だと分かる。


 口から空気の球を勢いよく発射している。

 水中の為、思うように動きが取れないが、躱せない事は無い。


 攻撃をしようと思ったが、対水中戦のスキルが無かったので、肉弾戦になった。

 背中に乗り【魔眼】で魔力の流れを確認しながら、ひたすら拳で殴り続けた。

 数分後、抵抗しなくなりそのまま底に沈んでいった。

 俺もそれに便乗する。


 スグに底に着くかと思っていたが、なかなか底まで行かないので、かなり深い。

 息が続かなくなったら【転移】で地上に戻ればいいので、限界まで挑戦する。


 途中で渦を巻き始めて、回転するように底に誘導される。

 そこにはエディキャンサーが居たので、近くまで誘導されて襲われる寸前に【転移】して、岸辺に戻った。

 エディキャンサーは、急に状況が変わった為、周りを見渡して水中に戻ろうとするが、【風刃】で足を切り落として、【風弓】で止めをさした。

 【転移】を使った戦闘方法が分かっただけでも、良かった。

 これで水中戦も何とかなるだろう。


 向こう岸に『ポイズンフロッグ』が六体程発見したので、ついでに狩っておく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ