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118話 幸福の指輪!

 【全知全能】に『魔封じの指輪』について質問をする。


 『魔封じの指輪』のデザインは全て同じか?

 回答は、製作者によって異なる為、違う。


 一度装着した指輪を、『魔封じの指輪』と認識する事は可能か?

 【鑑定】のレベルが高ければ可能。


 他人に【隠蔽】を掛けて、その効力を隠すことは可能か?

 不可能。


 この指輪の製作者は誰だ?

 第三柱魔王ロッソ。


 この指輪の製作数は?

 三つ


 現在、残っている数は?

 ひとつ


 製作者は第三柱魔王ロッソで、この世に存在している指輪は、これひとつだけか。

 【鑑定】でバレる可能性はあるというのは面倒だな。

 しかし、人間であれば無害。

 そもそも魔族が、進んで嵌める指輪でも無いな……


 ネロは、ロッソに貰ったという事か?



「タクト殿、どうしましたか?」

「フラン、マイクと一緒にこの屋敷を案内して貰え、写真を撮るのも忘れるなよ」

「はい」

「マイク頼んでいいか?」

「承知致しました」


 マイクは俺が何かに感づいた事を察知してか、フランの案内をしてくれた。


「ふたりに話しておくことがある」


 ふたりも不思議そうな顔だ。

 リロイに、ニーナの魔力は『魔力封じの指輪』で封じている事を伝える。

 ニーナには、人間の姿で生活をする事を約束させた。

 人間に変化出来る魔力は、常に維持する事を注意した。

 鑑定士であれば、指輪が『魔力封じの指輪』である事がバレてしまう事を伝える。

 人間であれば、影響が無いので着けていても問題無い。


「はい、リロイ様に迷惑が掛からない様に致します」


 ニーナは真剣な顔で答える。

 デザインは俺が変更したので問題が無い。


 これは、リロイの母親が【サキュバス】という事を隠す為に、嘘を伝えた。


 出来れば同じ物を作って売り、ニーナの指輪への疑いを少しでも減らしたい。


「タクト殿、私達の事をそこまで考えて頂き、誠にありがとうございます」


 手を握り礼を言われる。


「気にするな」


 リロイの承諾を貰い、このデザインの指輪は『四葉商会』で『幸福の指輪』という名で売る事した。

 ムラサキ達の結婚式とは違い、お互いに指輪をはめあう事にして、疑惑を少しでも無くす様にした。

 材料が分からないな……


 リロイには、結婚式の際にニーナの指に、はめる振りだけするように注意した。


 とりあえずは、トブレに相談だな。

 朝、無理難題な注文するからと、冗談で言ってきたばかりだから、気が引けるな。



「タクト、戻ったよ」


 屋敷探訪から、フランが戻った。

 余程凄かったのか、興奮している。


「それじゃあ、俺達は帰るから、来る時はニーナに連絡するから」

「タクト殿!」


 帰ろうとすると呼び止められた。


「なにか、まだあったか?」

「その、御迷惑でなければ私とも、仲間(フレンド)登録頂けないでしょうか?」


 特に、断る理由も無い。


「あぁ、いいぞ」


 承諾する返事をして、リロイと仲間(フレンド)登録をした。

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