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4話


3回目の転生で武道に没頭した私ですがその理由は2回目の前世にありました。


エルフは普通に剣とか上手なんですよ。

私にもカッコいいとか感じる感性はあるものですからいつかはやってみたいなぁ、と先送りにしていたわけですよ。


1回目の前世で中二の頃にもそういうのに没頭した経験が一度ありましてインターネットと図書館でそういうものの資料全てに目を通して記憶しましたよ。

まぁ体が出来ていないので役に立たないと気付いてすぐ冷めましたが。


そんな感じでまたもや900年くらい生きました。

魔力をあまり鍛えていなかったせいなのか長生きできませんでしたが。


燕返し…三段突き…一の太刀…夢想剣…


特に一の太刀と夢想剣…これは自己流なので本物ではないものですが…再現しました。

なかなか使えます。でも戦うだけなら普通に首折った方が早いです。


合気道とかいう現代ファンタジーも理にかなった物ですがこちらの人は魔力を使うので少しだけ改良しました。よく使いましたね。剣より使った回数は多いです。


気づけば剣聖とか呼ばれてましたけどそれは宮本武蔵とかでしょう?それに剣だけじゃなくて槍も使えますし。

さすがに斧とか槌は使いませんでしたし、鎌とか使う利点が見つかりませんよ。

弓は結構使いましたね、短剣なんかも便利ですし格闘戦なんかだとよく使いましたね。


おっと失礼…まぁとにかく修行に修行を重ねてドラゴンとかも魔法での強化込みなら素手で倒せるようになってましたね。


で358歳あたりから鍛錬の相手がいなくなってしまったので鍛錬の相手を育てることにしました。


自分の流派を開いて弟子を集めました。

まぁ流派と言ってもネーミングセンスに自信がない私は弟子に名付けを丸投げしましたが


そこで育てた一番弟子と二番弟子は仲が悪かったですねぇ…

三番弟子と四番弟子、五番弟子は仲が良かった覚えがあります。

一番弟子には剣を、二番弟子には槍、三番弟子には弓、四番弟子には短剣とそれを交えた格闘術を教えましたね。

五番弟子はなんというか『正義の義賊』みたいなのに憧れているらしいので忍者なるための技術を教えました。


他にも人はいたけどこの五人を特に面倒見てたなぁ…


そういえば死ぬ直前にそれぞれが流派を開いたと、涙ながらに報告してたなぁ…


あれ?剣聖って呼ばれたのは彼らを育てたからなのか?


そういえば王子が入門してきたのも何回かあったし獣王陛下にも5回呼び出されたし…


まぁ最後はまた弟子たちに見守られながら死ねたので幸せでしたね。

あの堅物たちが涙を流しながら感謝の言葉を垂れ流すのにはやっぱり心打たれました。


『師匠のこと!絶対忘れませんから!』


で剣聖として名を残したのはお前じゃないか…まぁその師匠として私らしき名前が載っているのでよし


『師匠…俺が生まれ変わったらまた稽古つけてください』


やめてくれ。もう教えただろ。そしてお前の師匠として私らしき名前が残っていたのは驚きだよ。


『師匠ぉ〜…師匠ぉ〜』


……鼻水ついてるよ。私に。

結局泣き虫なのは変わらなかったか…

そしてちゃんと私の名前らしきものが残ってたのは驚きだよ


『あの…逝かないでください…こいつら全員の飯作ってるの誰だと思ってるんですか…』


私は一回も作ったことなかったな。

というか作ってるのは五番弟子だろ!

でもなんだかんだでこいつも大成したらしい。そして私の名前らしきものが残っているのも嬉しい。


『えっと……ありがとう…。あともう少し女らしさがあっても良かったと思う』


口下手でそれでいて優しいやつだったな…

こいつの流派はいつのまにか影から様々な国の悪事を止める組織になってたけど…そこで私の名前らしきものを神のように崇め奉るのはやめて欲しかった。



……いい人生だったなぁ。



まぁ転生したんですけど。

えっと…4回目の人生か。

今度はドワーフに転生しました。


ドワーフっていうとヒゲモジャなイメージですが女は少女体形のままでした。

身長140センチ…高いところにあるものが取れず本当に困った。


でそこでまた私はあるものに没頭してしまいました。


それは……ものづくり!


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