13話
暖かいベッドの上で意識が覚醒する。
んー。久しぶりによく寝た。
…あれ?なんでベッドの上にいるんだ?
えっと…そうだ…熱が出てカイン殿下の上に倒れこんでそのまま寝たのか。
カイン殿下には後でお礼を言っておかないと。
「ゴホッゴホ……んんっ…」
喉の調子もかなり悪い。
目眩がするし吐き気もちょっとする。
自分の部屋には病原体をなくす魔法をかけてあるけど外にはかけてなかったのを忘れてた。
…引き出しの中に風邪薬を入れておいたはず。
私は引き出しを開けるとそこにはちゃんとエリクサーがあった。
ちなみにマスカット味にして飲みやすくしてます。
よし、治った。
こういうことがまたあるといけないからエリクサー補充しておこう。
それにしてもカイン殿下…他人の部屋を漁るのは如何なものかと思います。
まぁ私が見られて困るようなものは置いてませんし……
私の机の上に女子力についての資料が散らばっているのを見た。
なぜだ?!女子力について調べていることは内密にしているのに!
そういえば出したままにしてあったんだ…
片付けるのめんどくさいから。
後はクローゼットの中だけど…
手紙だけ持っていかれたみたいだね。
まぁ手紙だけならそう怒ることでもないか。
後の二つはご褒美のつもりだからね。
一応中身があるか箱から取り出して確認する。
中身は私が作った魔法の指輪だよ。
攻撃から丸1日だけ絶対に身を守る指輪と自分の魔力を扱いやすくする指輪の二つ。
デザインセンスが皆無の私は最近はやりの結婚指輪のデザインを丸パクリしました。
すまない、デザイナーさん。
さてと…そろそろカイン殿下に私は大丈夫であることを言わないと…
「シルフィ・アルベルタ…起きてるか?入るぞ」
わざわざ毎回フルネームで呼ばなくてもいいのに…
そういえば呼び捨てにしていいと一回も言ってませんでしたね。
毎回言われると時間の無駄ですしこの機会に直してもらいますか
「はい、起きてますよ。それからシルフィと呼び捨てにしていただいて結構です」
「え……は、はいシルフィ……?!」
なぜか嬉しそうにしながら私の名前を呼んだあと驚いたような顔で机の上に出しっ放しにしてあったプレゼント用の指輪をガン見しています。
やはりプレゼントの中身がバレてしまうと興ざめになってしまうようですね。
明らかに愕然とした表情ですし。
でもプレゼントを変えるのもめんどくさいのでプレゼントはそのままにしておきます。
……指輪を箱の中にしまい。クローゼットの中に入れるとなぜか物欲しそうな顔をカイン殿下はしました。
「これは頑張ったカイン殿下のためのプレゼントです。まだどちらも上げることはできません。
頑張って早くプレゼントさせてくださいね?」
プレゼントの中身がバレてしまったことは、まぁ笑ってごまかしておけばいいでしょう
「わ、わかった!……シルフィ!しっかり休んで体調を戻しておけよ!……俺はこの後鍛錬をするので失礼する!」
カイン殿下はスケジュール通りに動いていますね。偉いです。
……久しぶりにゆっくり休みますか。
二度寝もたまにはいいかもしれませんね。




