『はんなり講座肆』
京子「ようこそ、おこしやす。京子どすえ〜。今日はうちと京都の礼儀作法をお勉強しましょ」
【ぶぶ漬け】
京子「もうこないな時間やな〜、どやろ?雅はん。うっとこでぶぶ漬けでもどうどす〜?」
略 「もうこんな時間ですね、雅さん、家でお茶漬けでもどうですか?」
雅「いただきますわ!」
麗華「はい、これアウトよ」
雅「何故ですの!?」
麗華「ぶぶ漬け。すなわちお茶漬けなのだけれども、これはそろそろ帰って欲しい時に使われたりするのよ」
雅「なんですって!?」
麗華「最近はあまり使われないそうなのだけれども、これを言われたら素直に帰ったほうがいいわね」
【たんとおあがり】
京子「雅はん、おせんとおぶどす。たんとおあがり〜。」
雅「いただきますわ!」
麗華「はい、ここ。」
雅「また何か問題がありますの?」
麗華「今回はおせん。すなわち、おせんべい。出されたお茶菓子の下に懐紙が敷いてあるかどうかよ」
雅「敷いてあるとどうなりますの?」
麗華「包んでお帰りください。つまり早く帰ってくださいって事よ」
雅「つまり、敷いていなかったら歓迎されているということかしら?」
麗華「そうね。ビジネスの場面でも応接室に通されて、お茶菓子を出された際に自分が歓迎されているかどうか分かるわ。」
雅「勉強になりますわね!」
【ちょっとそこまで】
雅「あら、京子さんどちらにいかれますの?」
京子「ちょっとそこまで〜」
麗華「はい、ここ」
雅「ちょっとそこまで…ってどこですの?」
麗華「これは挨拶みたいなものよ。英語のHow are you?みたいなものね」
雅「なるほど!分かりやすいですわね!」
京子「どやったやろか?お楽しみいただけたら、うちも嬉しやす〜」
おわり!ですわ!
麗華「ちなみにHow are you?に対してFine thank you. And you?と返してしまうのはとても勿体無いわ」
雅「ではどう返すのがいいのかしら?」
麗華「ユーモアを交えてI'm ○○と返すのが作者は好みだそうよ」
今回完成度高くて自己満足小説家先生です!
読んでくれてありがとー!




