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『明日から夏休ですわ!』

「明日から夏休みですっ」


 そう言いながら小さな先生が、これまた小さな手で黒板の上の方に文字を書こうと、一生懸命背伸びをしながらぴょこ、ぴょこと跳ねていました。


 そんな小さくて可愛い先生を、少し不憫ふびんに思ったのか、隣に座る幼馴染の麗華れいかさんに声をかけられました。


「貴女が、書いてあげたらどうかしら?」


「どうしてですの?」


「だって、夏休みの間も、補習で先生にお世話になるのでしょ?」


「うっ……」


 わたくしの反応を見て、麗華さんは口元に手をあて悪戯っぽく笑いました。

 わたくしは成績がその……他の人に比べましたらその、あまり良くないようでして、夏休みの間も補習を受けなければいけません。


 麗華さんが「ほら、はやくっ」とわたくしの背中を押しますので、しょうがなく前に出て、先生に話しかけます。


「せんせっ、わたくしが書きますわよ」


「あ、それでは……『明日から夏休です!』と書いてくださいねっ」


 わたくしは「それは、先程言っていたではありませんか」という言葉を飲み込み、黒板の空いている場所に指定された文字を書き込みます。


「ありがとうございますっ、みやびさんっ」


「どういたしましてっ」


 先生にチョークを返そうとしますが、うっかりチョークを落としてしまいました。

 ですが、わたくしの大きな胸がそれを受け止め、胸の上に乗ったチョークをつまみ上げますと、教室からは拍手喝采が起きました。


 中学を卒業したあたりから年々大きくなり、齢16歳、高校2年生にしてブラのサイズはIの65になってしまいました。


 そんな大きな胸をご学友の方は飽きもせずに、からかってきます。

 悪い気はしませんが、階段を降りるときは抑えなければ痛いですし、ブラのワイヤーはすぐに切れます。

 それに体育の準備体操で、バレないようにジャンプをサボるのも大変なんですよ!


 そんな不満を思いながら席に着くと、麗華さんが"またもや"からかってきました。


「今のはなんて技なの?」


「技ではありませんわ!」


「パイキャッチ……とか?」


「む〜っ、また、バカにしてますわね……」


 麗華さんは、長く美しい髪をくるくると遊ばせながらそっぽを向いて、肩を震わせていました。


「ちょっと、麗華さん!」


「雅さんっ、もう少しで終わりますので、お静かにお願いしますねー!」


「あ……ごめんなさい」


 先生にお叱りを受けてしまいましたので、大人しくホームルームが終わるまで静かにしていようと思います。





 *




––––2分後


「本当に、すぐに終わったわね」


「まさか、こんなにも早く終わるなんて思っておりませんでした」


「それで、今日はどうする?」


「あ、それでしたら、わたくし行きたいカフェがありますの! 京子きょうこさんを誘って、一緒にどうですか?」


「構わないわよ」


 2人で、少し離れた場所に座る亜麻色あまいろの綺麗な髪を持つ京子さんの席へと向かいます。

 京子さんはわたくし達に気が付いたのか、人懐っこい笑顔を浮かべ、ふりふり〜と可愛らしく手を振ってくださいました。


「ふふふ、2人でとないしたんやろか〜?」


「この、"ですわ"がカフェに行きたいそうなのよ」


「ちょっと! わたくしの名前は『ですわ』では、ありませんわ!」


 そのやり取りを見ながら京子さんは上品に微笑みます。

 京子さんは京都の出身だそうでして、高校からこちらに引っ越してきたそうです。

 はんなりとした、柔らかい雰囲気の女の子でして、なんだかこちらまでゆったりとした気分になってしまいます。


 京子さんは、カバンに荷物を手際よく詰めると、「ほな、いこか〜」と滑らかに立ち上がりました。

 どうやら、一緒に行ってくださるそうです。


 わたくしも自身のカバンを取りに戻ります。カバンに机の中身を詰めていますと、先生の愛らしい小顔が飛び込んでまいりました。


「先生、どうなさいましたの?」


「雅さん、補習は今日からですよ?」


「な、なんですって!?」


 その光景を見ていた、麗華さんと京子さんはクスクスと笑いながら、「じゃあ、カフェで待っているわ」「雅はん、ようおきばりやす〜」とそれぞれ言い残し、先に出て行ってしまいました。


 わたくしの夏休み到来はまだまだ、先のようです。



おわり!ですわ!



〜登場人物〜


みやび


16歳、主人公、身長157cm。

お嬢様言葉で喋る。ヘアメイクにはとてもこだわりがある。

髪型はセミロングで、前髪は作るタイプ。ウェーブから巻き髪、編み込みなど、その日の気分でコロコロ変えるお洒落さん。


英語が苦手で、毎回補習を受けている。

ブラのサイズはI65。バストサイズは四捨五入すると3桁。たまに胸が大きいことを自慢するが、結構不便で困っている。



麗華れいか


17歳、身長165cm。

料理、洗濯、スポーツなんでも出来るタイプ。髪型はシンプルなストレート。癖がなく、キマりやすいタイプ。服装はパンツスタイルが多め。


いつも雅をからかう。雅とは幼馴染。ブラのサイズは内緒。



京子きょうこ


17歳、身長151cm。

京都弁で話す。普段は優しいが、怒ると怖いタイプ。髪型は亜麻色あまいろのストレート。ブラのサイズはC65。



【先生】


26歳、身長は内緒。

とっても可愛い先生、車の運転が好き。結構な大食い。

髪型はミディアムボブで、毛先を内側に巻いている。ブラのサイズはE65。



【大まかな身長順】


麗華>雅>京子>先生


【髪の毛の長さイメージ】


京子>麗華>雅>先生


【バストサイズ】


雅>>先生>京子>麗華





次回からは会話文のみの、台本形式での進行となります。

ゆったりとした雰囲気、まったりとした百合をお楽しみください。



京子「ほな、始まるさかい〜」


雅「行きますわよ!」


先生「ふんがー!」


麗華「まともに始めなさいよ!」

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