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夜のコンビニ  作者: たっくん
1/2

高校時代のエグくて熱い青春、これぞ高校生

老若男女年齢に関係なく読める優しい小説になっております。

ただ、暴力表現など多々ありますのでご注意ください。


誰も読んだことのない物語となっています。

ぜひ読んでください。

ぜひ読んでください。

ぜひ読んでください。

ぜひ読んでください。

ぜひ読んでください。



私は文章に自信はありません。

ですが、読んでいただける方に楽しんでもらえればと試行錯誤して作品を作り上げております。

次はいつ上がるのか、どんな風になるのか、楽しみにしていただければ幸いです。

夜のコンビニ




数十年後の日本は、自衛隊が大きく進歩している。

アメリカの大統領が変わってから交流が薄くなり、日米和親条約までも解約された。

よって、日本は戦争を出来る国、になってしまった。

そのほかの事は特に何も変わっちゃいない。

ただ、スマホがもはや無くなり、身体にあるパーツを組み入れ、手のひらを上に向けるだけで画面が浮かび上がるようになった。

そこでテレビ電話が出来たり買い物ができるのは勿論当たり前のこととなった。

これはくだらないことだけど、

あともう一つ、環境問題として海面がかなり上昇した。

かなりと言ってもそんな甘ったるいものじゃない。

日本列島の陸の3分の2が海に飲み込まれてしまった。おかげで日本から日本人は日を数えるごとに減っていった。

政府もなんとか人口減少を食い止めようと試みるが全く効果はなかった。

そしてある時、私たち日本人に大きな選択を、地球は与えた。



キーンコーンカーンコーン

チャイムの音と同時に瞼が上がる。コンタクトをしているので寝起きは視界がかすむ。

「ほら、つっきー起きな。先生来たよ。」

寝起きで、しかも起きてるのに起きろと体を揺さぶられるのは誰にやられようとも腹が立つことだ。

「きりーつ」

号令をかけるとクラスがだるそうに立ち上がる。

「高槻咲月さん。もっと張りのある号令はできないのかしら?」

そう言いながら眼鏡のフレームを持ち上げて机に寄りかかり偉そうに鼻息とため息をごっちゃにしているのが少し後頭部が禿げた年配のオバサン先生だ。

面倒臭いので咲月はそそくさと適当に返事を返し号令を終わる。


高槻咲月(たかつきさつき)は高校3年生で室長、簡単に言えばクラス委員を務めているごく普通の高校生。部活はバレーボール部、現在は引退し現在は家の近くのコンビニでバイトをしている。

引退してからは顧問からの圧が無くなり授業中はほとんどが窓の外を見つめているようになった。

いつものように朝のんびりと起きて学校に来て授業を受け、帰ったらバイト。

特にこれと言ったことは何も無い、普通に卒業までを暮らしていた。

だが、5時間目が終わろうとしていた時に、見つめていた外から聞いたこともないサイレンが鳴った。

それは不気味で、そのサイレンを聞いた瞬間鳥肌が立った。体の中を響く耳障りで不気味なサイレン。

本能が危ないと頭の中でもサイレンを鳴らす。

クラスは何事だとそれぞれが動く。

先生も落ち着きなさいと宥めるが全くもって誰も言うことを聞かない。

聞かないと言うよりはパニックで頭に入って来ていないのだ。

「緊急事態」

その一言でクラスのざわつきが一瞬で止まった。

外から放送が流れる。

「ただいま緊急事態、えー、軍からの情報で、明日の昼頃に、大きな津波が来るとの事です。えー、これは海面上昇による定期的な津波なのですが、えー、今回は特大サイズ、んん、違うな。日本が海に沈むかも知れないほどの津波です。なので、今日、各県の漁港に自衛隊から潜水艇が到着します。えー、夜中の2時に海へ出発しますので、皆さんは直ちに準備をし、漁港は向かってください。以上。」

何とも緊張感のない放送が終わり一人我に返りクラスを見渡すと皆が口を開けてただ呆然と立ち尽くしている。

無理もない。

咲月もまだ頭の中でこんがらがっているが、近くの子にねえ、と声をかけた瞬間、

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

クラスが荒れた。

席に座ってた子も机を蹴り飛ばし我先へと教室の扉へ走る。

他も他人を殴り蹴り倒し俺が先だ私が先よと廊下へ逃げる。

他の学年も同じように皆が漁で網に捕まった魚のように蠢き逃げようとしている。


五分ほどし、嵐が過ぎ去ったように教室廊下はしん、と静まり返り、代わりに家へと向かう生徒とそれを落ち着かせようとする先生、近所に住む人は準備をしていたのか大きな荷物をもって既に漁港へと向かっている。

遂には先生たちも一緒になって逃げ出した。

そんな姿を教室の窓から見ていた。

がたん、と音がし立て付けの悪い教室の扉が開いたと思い振り返ると元バレー部の2人が立っていた。

なぜ、咲月達は逃げないのか、こうやって集まっているのか。

よく見ると廊下には野球部、サッカー部、バスケ部、典型的な運動部の男女が集まってすでに話を始めている。

「どーすんの。」

そう話を切り出したのは伊藤亜紗。

「無論残るに決まってんじゃん。」

それに返答したのが黒川由紀。

咲月と亜紗は頷いた。

咲月たちは、この時が来ても、ここに残ると決めていた。

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