滑るオレ、言い訳のオレ
それにしてもマサシ
初日から頭の寺井より目立ってる。部下の癖してして、大将より目立つとか空気読んでない。 原の兄貴にも可愛がられまくってるから、オレの立場かない。
頭として舐められてるみたいで、不安になった寺井は、マサシの自衛隊式挨拶
「カシラ! これから宜しくお願いします!」
に合わせるように自衛隊式を真似た。
寺井「今日から俺の事は教官と呼べ!」
かなり高圧的に答えた。
原の兄貴「カシラとしての笑いのセンスないな」
頭としての笑いのセンスって、なに? そんなもんいらねーし
原の兄貴は芸人目指してるから、目が肥えてるだけだよ。オレの笑いのセンスわかってくれる人、この世のどこかに居ると思うし、
滑ったから言い訳したとかじゃないよ!
受けてないからって、笑いが取れなかったからって人間性とは、関係ない
いいもん! これはあくまで俺なりの挨拶だもん! 理解なんて求めちゃいないもん!
どのみちビシビシやるつもりだ。なんせオレが社長だし! 偉そうにしとかんと部下に「あ、この人仕事への自信がないんだな」なんて思われかねない。
会長から仕事を預かった以上、結果ださないとね。部下に給料払えんかったら、それこそ海に沈められるから。
ヤクザな世界では失敗は指切りが当たり前。 気を引き締めていかないと。