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根性焼き
原の兄貴はタバコに火を着けて一服しはじめた。
部屋が静まりかえる
まさか
こんな些細な失敗で根性焼きをするのか(根性焼きとはタバコの火を顔とかに擦り付けること
やはり平井組。最前線の兵隊だ。部下の支配は徹底的してる。
原の兄貴はタバコの火を持ち変えマサシに近づいて
「まあ、今回のは多めにみてやってくれんか?」
原の兄貴は呟いた
「新しいシノギに挑戦できる!言うて、マサシも、舞い上がっとったのや、なあマサシ」
マサシは土下座したまま頷いた。
原の兄貴を立てる為にも許さなければいけない。寺井としては許すもなにも最初から怒ってはいない。原の兄貴と幹部たちから、ピリピリとした敵意の様な空気を感じ取ったから、協調して怒ってる様な振り従っただけであった。
「もういいから。土下座はみっともないから辞めてくれ」
寺井の言葉にゆっくりと立ち上がるマサシは、もう一度謝罪し、お辞儀をした。
「すみませんでした!」
まるで自衛隊隊員がやるような迫力あるお辞儀をしたマサシ、どんな時でもヤクザはこれが正解である。分かってるじゃないかマサシくん! 5ポイントあげちゃう!