やっぱりヤクザは怖かった
マサシ「おい! ヤクの配達いったやつまだ帰っこんのんか!?」
イライラしながら部下を蹴るマサシくん
電話番をしていた係がふっとんだ
配達途中で警察に捕まる可能性を考えて
配達員は常に電話で事務所と繋がっていないといけない。電話が切れたら警察に掴まったことになるから、この事務所を畳んで直ぐにバックれないといけない。
マサシ「おい! ヤクの配達いったやつまだ帰っこんのんか!?」
電話は繋がっている。小さな話し声が聞こえる。
電話係「なにやら、知り合いと立ち話しているみたいです。配達は終わっているみたいですから……」
マサシくんの頭突きが係り炸裂する
「ばかか! ……みたい、な感想求めちゃいないんだよ! 俺は早く帰って来い!っていってるんだよ」
ヤサシ君は原兄貴以上に上下関係に厳しい人で、目上に対してはしっかりしてるけど、下に対しては虐待的なところがある。
そんなわけで、配達員の立ち話にたいして、ヤキを入れないといけない。
ちなみにヤキを入れるのは電話係の役目
一番安全なところにいる人(事務所で待機してる人)が、一番危険なとこにいる人(配達員で捕まる可能性が高い人)を説教すると、恨みを買いかねないから、下っ端を暴力で支配するのは、少し上の地位の人にやらせる。
マサシ君が殴るのは、あくまでも配達員を殴ることを躊躇ってる電話係の方で……
事務所が血まみれになって掃除するのは、もちろん血まみれにされた人である。
それにしてもやかましい事務所だ。ここにいたら、仕事のことしか考えられなくなる。
家に帰ってコタツでVRしよう




