表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/14

ファイル・011

記録開始


データ破損


1月28日

今日は買い物に行くらしい、

新年のときもそうだが、なぜこうも高頻度で買い物に行くのだろう。

「アーサー!次次!」

エマは最近植物採取の依頼を頑張り、得た報酬を何故かすぐ買い物で使う。

フィールも一緒にまとまるため、こうなる。

〈なぜ俺が荷物持ちなのだ、、?〉

「だって500ニト持ち上げられるんでしょ?重い?」

〈そんなことはないが、〉

「じゃあ次行こ〜!」

現在重量2ニト、約2,4kgである。

〈重量的に問題はなくとも、所持できる体積はそうでも無いのだが。〉

せめて牽引機リーディア運搬機キャリアーなら俺の数十倍の量を

運搬できるのだが。

〈まぁいいか。〉

楽しければそれで良いのだ。


1月29日

本日は依頼を受けることになった。

街近くの魔物討伐に行くらしい

「アーサーはここで待ってて!」

といわれ早30分。

いつまで待ってればいいのか。

そんなことを考えていたら、エマとフィールが戻ってきた。

「まさかデビルフラワーとは、、」

「服がベトベト。」

〈デビルフラワー、危険度C- 全長およそ4~6m、蔓から分泌される粘着性の粘液で

鹿やイノシシなどの獲物を絡め取り捕食する魔物。〉

「…なんで急に解説し始めたの?」

「さぁ?」

エマは何かを思い出したようにリュックをゴソゴソとする

「アーサー、この魔石あげる。昨日の荷物持ちのお礼。」

と、手渡された魔石を持ち、疑問を浮かべた。

〈この魔石はコボルトでは?〉

「あぁ、多分デビルフラワーの食べ残し。」

〈…なるほど、まぁいただこう。〉


1月30日

今日は定期報告をしていた。

〈では、互いのデータ交換を行う。〉

と、ディアンがケーブルを差し出す。

あれから、3機それぞれの観点で人間を観察し、心の解析を行っていた。

本当は嫌だが、まぁ、この2機が楽しそうで何よりであった。

数分の沈黙の後、

僅かに変化した自分たちの思考に順応した。

〈あ、エマちゃん達のとこ行ってもいい?今度一緒に遊びに行くって約束してたから!〉

〈いつの間にそんな約束を…?〉

シロは返答も聞かず行ってしまった。

〈…行ってしまったな。〉

〈そうだな。〉

〈なぁ、アーサー、〉

〈なんだ。〉

ディアンがポツっと衝撃の一言を発した。

〈3丁目のパン屋知ってるか?〉

〈ふむ、データ上にはある。〉

〈我は…あそこの娘を見ていると、こう、魔導核が熱を帯びるのだ、何故だと思う?〉

・・・

数秒の思考、

〈故障ではないか?〉

〈やはりか、では予定を確認し、治療機リストアに点検をしてもらうとしよう。〉

心の解析には、もう暫くの時間が必要だ。


1月31日

「・・・」

〈どうしたエマ、なんだか気力がないな。〉

エマが首を横に振る

「…なんでもない」

すると、フィールが集合場所にやってくる。

「おまたせ、美味しそうなスイーツ見つけたから買ってきちゃった。」

しかし、エマは、

「私いいや、早く行こう、、」

「な、、エマがスイーツに食いつかない、、?」

〈前例の無い状況、思考回路にエネルギーを振り思考速度を上昇。〉

あのエマが甘いものに食いつかない、なぜか?

〈エマ、お前、まさか、、〉

「…」

数分後

〈【確認】右下第三臼歯に齲蝕うしょくを確認、通称〔虫歯〕

段階はC2、根管治療の必要なし。

麻酔を15ml注入、これより治療を行います。

やはり虫歯だった。問答無用で治療機リストアの元へ連行してよかった。

展開エント・ファルテン】歯科用治療器具。〉

キュイィィィィィィ!!!

「ピャーーーー!!!!??」

〈【通告】静かにせよ、動くな、警告に従わない場合拘束具を使用する。〉

「歯を抜かなくて良いといってもえげつないね。」

〈まぁ、この国の治療よりはマシだろう。麻酔も使うのだ。〉

治療は10分弱で終わったものの、エマはひどいトラウマを持ったようだ。

その日の晩から歯を丁寧に磨くようになったと、エマの母親が言っていた。


1月分記録終了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ