ファイル・010
〈ただいま。〉
「ただいま。じゃない!」
エマが駆け寄ってくる
「アーサー!何やったのか分かってるの!?」
〈あぁ、すまない。〉
しまった、やらかしてしまった。
〈素材も何もかも木っ端微塵になってしまったな、
幸い皮も半分はあるし、牙と骨なら何本か無事なものが、、〉
「そうじゃなぁぁい!!」
ビシッと指を指すエマ、
「また無茶して!ほら、頬に傷が!」
む?
〈あぁ、痛覚が無いから気づかなかった、1時間もほっとけば自動修復機能で塞がる、安心しろ。〉
「だからそうじゃ、、はぁ、もういいや。
で、後ろの人達は誰?」
〈【回答】当機はSE2-GU172〉
〈【回答】当機はSE2-EP143〉
「あ〜、機械が二人も増えた、、」
〈【疑問】SE2-AS284、貴機の言語データについて質問したい。〉
狙撃機が詰め寄る。
〈貴機は如何様にそのような返答法を身に着けた。〉
俺は答える
〈人間と暮らし、共に言葉を交わし続けた、それだけだ。〉
守護機が口を挟んだ
〈それは抽象的で、当機は理解できない。人間、答えろ。〉
エマががっくり言う
「え〜、また教え直し?」
俺はエマを静止した
〈当機の記憶データを参照せよ、そうすれば理解できるやもしれんぞ?〉
狙撃機と守護機がケーブルを俺に差し込んだ。
〈読み込み中、、、〉
「それ平気なの?」
〈いや、、おそらく、、〉
平然としていた2機の様子が急変する
〈読み込み中、読み、、よ、よ!!!??ピーーー!$”#&%’#!?〉
「なんかやばい音するんだけど!?本当に大丈夫なの!?」
〈人々の想いが詰まってるんだ。そりゃあ重いだろう。〉
「えぇ、、」
エマとフィール、そして冒険者たちが固唾を飲んで見守る。
突然2機がピタッと動きを止めた。
〈解析完了、データを反映する。〉
2機が目を閉じ、しばらくすると、、
〈やぁ!私、狙撃機!気軽にシロさんって呼んでね!!〉
〈我は守護機である。困ったことがあれば頼ると良い。〉
「なにこの豹変ぶり!?気持ち悪!」
〈ガーン、ショック。〉
大げさにショックを受けるシロさん(仮)。
〈なるほど、これがお前の解析していた心か。〉
「ねぇディアンさん。」
と、エマが守護機に話しかける。ネーミングが雑である。
〈それは我の呼称なのか、、?〉
「うん。」
〈ガーディアンだからディアンとは、安直ではn〉
「ディアンさんってガーディアン、守護に特化しているんですよね?」
エマが話を折る。
ディアンは少し動揺したが返答した
〈あぁ、我は守護に特化した機体である。〉
エマが疑問を投げかけた。
「じゃあ攻撃ってできるんですか?」
ディアンは少し考える
〈そこのアーサーに比べたら戦闘能力は低めだが、
一応全くできないわけじゃない。【守護】だから攻守を両立できるようにはなっているさ。〉
〈ね〜ね〜、私も混ぜてほしーなー。〉
こ、このシロの性格、、
〈お前、性格のベースをエマにしたな、、!?〉
〈えへ〜!大当たり〜。〉
〈はぁ、、そう言えばエマ、お前は来月誕生日だったな、その前日が創立祭だろ。
誰と行くのだ?〉
エマはミリも迷わずに言い放った
「フィールとアーサー!」
〈そうか。〉
「本当つめた~い。」
〈ひどいね〜アーサー。もうちょっと女の子の気持ち考えてよ〜〉
〈だまれシロ、お前の女性要素など外殻だけではないか。〉
〈や〜んどこ見てるのよ、えっち。〉
〈貴様を木っ端微塵にしてやろうか。というかその言葉はどこから引っ張ってきた。〉
〈あんたのボイスメモに冒険者の痴話喧嘩が入ってたから。〉
〈奴 ら か。〉
まったく、とんだ巻き添えを食らったわ。
でも、、なんだろうな、この気持ちは、
たのし
データ破損
〈そう言えば、ドラゴンの討伐報酬はどうなる。〉
ギルド長が依頼書を見る
「通常報酬に加え、街に被害を出さなかったからな。
上乗せしておこう。」
〈よっし、いったな。録音したからな。言い逃れはさせん。〉
「へいへい」
記録終了




