最終章 第1話 「最終通告──教育を終わらせる命令」
【夕刻/学園連盟・委員会本部】
巨大な議事ホールに、幹部たちが揃っていた。
映し出されるのは、ゼロ組の“感情教育授業”の映像。
ざわめく会場。
老齢の委員長が、冷たく言い放つ。
「教育とは、秩序を生む装置だ。
それが“感情”によって揺らぎ始めている。
この動きを放置すれば、“全国の教育制度そのもの”が瓦解する」
「よって――」
『全教育機関における、ゼロ組教育モデルの即時停止命令』
『ゼロ組関係者、全校からの除籍指示』
『指導者・時雨ミナト、教育指導権の永久剥奪申請』
【翌日/本校・朝】
突如、校内放送が鳴り響く。
「生徒各位に通達します。本日をもってゼロ組の教育活動は全停止。
全ての授業記録は凍結対象。違反者は“学園連盟違反”として処分の対象となります」
アミ:「……マジで、来やがった」
ヒビキ:「これが、教育委員会の“最終手段”かよ……」
ナギ:「今までの全部を、なかったことにするつもりだ」
【旧図書室/ゼロ組拠点】
EDU:「各校へのネットアクセスも遮断されています!
ゼロ組の記録動画、視聴ブロックされました……!」
ライガ:「つまり、俺たちの“存在”を……社会から消そうとしてるってわけだな」
ミナト(静かに黒板に向かって):「ならば、我々も最終授業を行おう」
「今度は、“制度そのもの”を相手に、教育を見せてやる」
【EDU:ゼロ計画始動】
プロジェクトコード:Z-E-R-O
Mission:全国学園ネットワークへ“教育の問い”を強制配信
EDU:「通信遮断を突破して、“最後の授業”を全国同時放送します!」
アミ:「……やるしかないじゃん、それ!!」
次回予告:
「最後の授業──全国一斉、問いかけるゼロ組」
もはや教室ではない。全国の心に届け――
“あなたにとって、教育とは何ですか?”




