第2章 第4話: 「授業2回目──言葉の壁を超えろ!」
【3年D組/午前の授業時間】
ホワイトボードに書かれた本日のテーマ:
『あなたの好きなものを、誰かに伝えてみよう』
本校の生徒たちは顔をしかめた。
「好きなもの……?何の意味があるの?」「そんなの、プライベートの話でしょ」
だが、ライガが一言。
「“好き”を言えない奴は、きっと“嫌い”も言えない。
だから黙る。そしたら、誰とも“繋がれない”」
「だから、今日はお前たちの“声”を聞きたい」
【授業開始】
アミがトップバッター。
アミ:「あたしの好きなもの?
“チョコと寝ることと、EDUのヘンなとこ!”」
EDU:「ひぃぃっ!?私は教材ですのにぃぃぃ!」
ナギ:「あー、俺は“風呂あがりの牛乳”と“ひとりの時間”かな」
ヒビキ:「筋トレ。あと、誰かの限界をちょっとだけ破らせる瞬間」
本校生徒たちは最初は沈黙していた。
でも、ふとひとりが口を開いた。
本校女子:「……紅茶。祖母と一緒に飲むやつ」
「……今は、もう一緒には飲めないけど」
空気が変わった。
ひとつ、またひとつと、“好き”が語られていく。
「星が好き」
「昔のアニメ」
「制服のリボンがかわいいと思うとき」
「静かな図書室の匂い」
「誰にも言ってないけど、歌が好き」
ライガ:「ほらな。
これだけで、今日この教室は“ひとつの言葉”で繋がった」
「教科書にはねえ。でも、ここに“学び”がある」
【放課後/生徒会室】
副会長:「……このままだと、ゼロ組の“授業”が染み込む。
“本校の秩序”が崩壊するぞ」
生徒会長:「対応は決まっている。
“学則”の力で、彼らを封じる。
彼らの“教育”を、“違法”にする」
次回:
「ゼロ組、校則違反で“処分対象”に!?
教育vs規則のバトル勃発」




