第2章 プロローグ「革命の火は、消えていない」
時:討論会から数日後】
【場所:学園本部・教育審議会会議室】
白い壁に囲まれた円卓の会議室。
中心に座すのは、“無冥学園教育統制局”の局長。
その周囲には、審議官たちの冷たい視線が並ぶ。
局長:「ゼロ組──彼らの教育活動は、もはや“ただの異端”とは言えない」
「現場からの報告では、“教育回復率”は予想を超えて高い。
それは誤算であり、同時に……可能性でもある」
審議官A:「だが、あの集団は学園の規範を逸脱しています。
勝手に教室を作り、秩序を乱し、教師にすら反旗を翻した」
審議官B:「感情に寄りすぎた教育は、長期的には崩壊を招く危険性もある」
局長は指を組み、薄く笑う。
「──だからこそ、試す価値がある」
「ゼロ組を、“実験教育モデル”として本校に招致する」
「名目は《交換教育研修》。だが実態は――“最終評価”だ」
◆◆◆
【同時刻/スラム側:ゼロ組仮設教室】
EDU:「緊急速報ですっ! ゼロ組に……ゼロ組にっ!
《本校転入の特別招待状》が届きましたぁぁぁ!!✨」
アミ:「えっマジで!?スラムから出れるってこと!?」
ナギ:「まさか、正式に“認められた”ってことか?」
レンカが書類をじっと睨みつける。
「……違う。これは“表彰”じゃない。
“生存試験”よ。これは、“教育の答え”を試されるステージ」
ライガ:「試されんのは上等だろ。
……だったら、また“授業”してやるよ。今度は──学校そのものに、だ」
ヒビキ:「派手にいこうぜ。ゼロ組、出張授業ってやつだな」
セイナ先生:「……ふふ。いよいよ、“革命の火”が本校にも届くのね」
◆◆◆
【夜/EDUログ記録】
【記録 No.0002】
“ゼロ組、本校へ。教育とは何かを問う旅、再び始まる”
「教室に、境界はない」
「教える者と、学ぶ者がいる限り、それは“学校”だ」
これまで第1章をお読み頂きまして有難うございます。
第2章については、需要があればまたキーボードを叩いてみようと思います。
第1章をご愛読頂きましてありがとうございました。
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