第41話: 「笑顔すら許されない教室──セラフィムの“白の教育”始動」
【W区・統制教育実験教室】
床も壁も天井も、白。
机と椅子、板書、制服、すべて白に統一された空間で、
20人の子どもたちが整然と座っていた。
そこには、色も音も匂いもない。
あるのは「正しさ」だけ。
完璧に管理された“成果重視の教室”だった。
その中心に立つ男。
白教官、セラフィム=クロード。
「本日より、“無感情教育プログラム”を試験運用する」
「不要な共感、創作、個人意志の発露はすべて抑制対象とする」
教室に設置された「感情測定器」が、子どもたちの瞳孔・表情・体温を監視する。
少しでも「楽しそう」「話したそう」「笑いそう」な兆候が検出されると、
静かに**“音のない警告音”**が流れる。
セラフィム:「静粛に。あなたは“正しさ”から逸脱しようとしました」
子ども:「……ごめんなさい」
【その夜/ゼロ組拠点】
EDUが映像を見ながら身震いしていた。
「ひぃぃぃっ……なんかもう、無音の監獄ですぅ……!
みんな喋ってないのに、心が殺されていってるぅ……!」
ヒビキ:「あれが……“正しい授業”?冗談だろ……」
ナギ:「あんなの、ただの洗脳じゃねぇか」
レンカが厳しい目でつぶやく。
「セラフィムは、“教育の形”では負けた。だから今度は、“心の根”から奪う戦いに出たの」
「次のターゲットは、“私たちの教室を羨んだ子たち”よ」
ライガ:「だったら、取り返しに行く」
「笑って学べねぇ教室に、居場所なんかねぇんだ」
【翌日/白教室・突入作戦】
ゼロ組、仮設教室チーム、そしてクロ組の一部が潜入。
セラフィムは静かに迎え撃つ。
「再三の警告を無視し、独自の教育活動を継続。
もはや、反教育思想と見なします」
「あなたたちは、教育を“私物化”している。
“遊び”と“感情”の誤用だ」
ライガ:「俺たちの授業は、“生きる”ためにある。
ルールのためじゃねぇ。“笑って、学ぶ”……それだけだ」
セラフィム:「ならば、証明してもらおう」
「子どもたちが“どちらの教室”を選ぶか。
今日、この場で、公開授業対決を行う」




