表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/66

第39話: 「教育の名を借りた暴力──ゼロ組、解体命令」

【翌朝/ゼロ組拠点】


EDUが深刻な声で報告を開始した。


「重大通達ですっ……ゼロ組に対し、“学園教育統制局”より通告が届きましたっ!」

『非正規教育活動・未承認教室の拡大を理由に、

ゼロ組は即時解体、構成生徒は本校へ強制再編成』


拠点内が一気に静まり返る。


ライガ:「……やっぱ来たか、“制度の暴力”」


レンカ:「彼らは“評価できないもの”を、排除するしか知らない」


「そして今、ゼロ組が“成果以上の意味”を持ち始めてる。

だから怖いのよ、“彼らにとっての正解”を壊されるのが」


ナギ:「で、どうすんだ? 解体命令なんか、従えるわけねぇだろ」


ヒビキ:「ぶっ潰すしかねぇな。こっちには“生徒”がついてる」


【その頃/W区・白教室本部】


セラフィムが静かにデータを見つめていた。


表示されたのは、前日の授業後アンケート。


「ゼロ組の授業が印象に残った」→98%

「また参加したい」→95%

「笑った」→91%


彼は一言、呟いた。


「……感情で動く民衆。だからこそ、指導が必要だ」


そして、次の指令を部下に下した。


「ゼロ組に接触しているスラム拠点全域を、

“教育是正区域”として再登録。

自律学習・自由発言の記録があれば、排除せよ」


つまり、ゼロ組と繋がった“すべての教室”が今、危機にさらされている。


【拠点ゼロ・夜】


ライガが地図を前にして静かに言った。


「今までは“俺たちの教室”だった」

「でもこれからは、“みんなの教室”を守る」

「戦うんじゃない。“教えることで、守る”んだ」


レンカが微笑みながら言う。


「じゃあ作戦名は“拠点・再点火作戦”ね。

一度火が消えた教室に、もう一度灯りをつける」


ヒビキ:「いい名前だな。……派手にやろうぜ、学校ごっこってやつをよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ