第30話: 「烏丸レンカ、スラムの現実に直面する。“泥の授業”初体験」
【翌日/拠点ゼロ】
レンカがゼロ組に“転入”して初めての朝。
彼女は制服のまま、瓦礫の山を踏みしめながら不思議そうに教室(?)を見回していた。
EDU:「今日の授業は、フィールドワーク型実地教育!テーマは“可食野草の探索と調理”ですっ!」
レンカ:「……草を、食べるの?」
ナギ:「火起こし班、こっち」
ハルキ:「食材調達班、ついてこーい!」
レンカはしばらく無言で立ち尽くしていたが、無言で子どもたちの後ろに続いた。
◆◆◆
空き地にて。
子どもたちは夢中で野草を摘み、コウタがそれを分けながら教えている。
アミは笑顔で「これ食べれるかな〜?」と草を差し出し、
リュウはレンカの手を引いて、小さな雑草の説明を始めた。
レンカ:「……こんな授業、あり得ない」
だがその目は、少しずつほぐれていく。
やがて、焚き火の周りに鍋が置かれ、草汁が煮え立つ。
EDU:「レンカさん、味見お願いしまーすっ!」
レンカ:「えっ……私!?」
器を受け取り、ひとくち。
レンカ:「…………! しょっぱ!!」
ゼロ組:「爆笑」
EDU:「レンカさんの初リアクション、記録完了ですっ☆」
その夜、ライガがレンカに聞いた。
ライガ:「どうだった?お前の目から見て、今日の授業」
レンカは静かに言った。
「……合理的ではなかったわ。でも、誰もが夢中で動いて、誰も置いていかれなかった」
「完璧ではないけれど、“本物の教室”かもしれないわね」




