第25話: 「生徒会からの招待状。ゼロ組、ついに本校へ!」
ある日、EDUが叫んだ。
「緊急通信、受信しましたっ!!」
「差出人:生徒会・副会長 常磐アスカさん!」
「内容要約——“ゼロ組を本校へ招待する”とのことですっ☆」
拠点ゼロは騒然となった。
ハルキ:「まじか!それってつまり……本校遠足!?」
ナギ:「……どちらかというと査問っぽい」
レイ:「絶対、向こうは試す気だよ。私たちが“本物の学び舎”かどうか」
俺は、招待状に目を通した。
確かにそこには、こう書かれていた。
【無冥学園 本校・教育振興委員会】
【ゼロ組へ正式な“公開授業”の実施要請】
【参観者:学園幹部、生徒会、他クラス指導者、生徒代表者】
【目的:スラム発教育実践の実態把握と評価】
つまり、“ゼロ組を全校にさらす”ってことだ。
EDU:「でもっ!逆にいえば、これってチャンスですっ!」
EDU:「私たちが“本物の教室”だって、堂々と証明できる大舞台ですっ!!」
俺は皆を見渡した。
アミとリュウは緊張した顔で、でもうなずいている。
コウタは真面目な表情。ガジはテンション上がって謎の踊り。
ヒビキは腕を組んで、少し笑って言った。
「やるしかないっしょ。ゼロ組の看板、でっかく掲げてやろうぜ」
◆◆◆
そして当日。
ゼロ組+クロ組の代表は、廃鉄道跡に止められた“移動用スクールバス”に乗って本校へ向かった。
その姿を、スラムの子どもたちが見送っていた。
車窓から見えたのは、
かつて自分たちが“はじかれてきた”側の世界。
整備された芝生。真っ白な制服。
高い塔の上にある、学園本部棟。
EDU:「到着しましたっ!無冥学園・本校、第1講堂ですっ!!」
だが、会場に入ると——
聞こえてきたのは、拍手じゃなかった。
「……あれがゼロ組? スラムの連中か」
「まともな授業できんの?」
「生徒会、どういうつもりだよ……」
ざわめきと、好奇の目。
その中に、ほんのわずかな“希望”のまなざしもあった。
俺たちはステージ上に立った。
そして、俺は宣言した。
「俺たちは、スラムから来たクラス、《ゼロ組》です」
「でも、俺たちは学ぶ。支配じゃなく、共に生きる術を」
「だから今日は、俺たちの“授業”を見てもらう」
「教室がどこにあろうと、学びは、誰にでも平等にあるってことを」




