表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/66

第13話: 「監視の眼、スラムに降る。生徒会《監視班》始動」

翌朝、EDUの起動音がやけに低かった。


「……ライガさん。外部からのアクセスログを検知しました」


「外部って……どこから?」


「学園中枢サーバー……“生徒会本部ネットワーク”です」


学園最上層、“選抜生徒”によって構成された生徒会。

その実態は、教育という名のもとに管理と選別を司る、

ミニ国家レベルの権力機構だ。


その中でも特に厄介なのが——


「“監視班”……通称イーグルズの動きが活性化しています」


◆ ◆ ◆


場所は学園上層、第1ブロック “情報管理室”


生徒会副会長:**常磐アスカ(ときわ・あすか)**がモニターを見つめる。


長い黒髪、無表情、眼鏡。

言葉数は少ないが、“全てを把握していないと気が済まない”完璧主義者。


「……スラムに、異常な動きがある」

「第5層の子供たちが、複数、単一拠点に集結」

「行動履歴には……“仮設ベース・ゼロ”という名前が記録されている」


生徒A:「まさか、自治区……?」


「“秩序なき区域”が自ら秩序を作るなど、学園の権威への反逆行為に等しい」

観察対象ライガ——調査、優先順位:A」


◆ ◆ ◆


その頃、拠点ゼロでは。


EDUが低音で警告を鳴らしていた。


「“電波照射型ドローン”の進入を確認。

 ※このタイプは生徒会以外、使用不可能です」


「……見られてるな」


ナギはすでにフードを被り、警戒モード。


ハルキは筋トレをやめ、木刀を握っていた。


「よぉ、ライガ。やるなら、俺、正面突破でいい?」


「違う。まだ、喧嘩じゃない。交渉の前の睨み合いだ」


俺たちは変わらない。

でも、もう——気づかれてしまった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ