僕の日記
ある日の朝、僕はベッドの中で目を覚ました。冬の寒さが布団の中にまで忍び寄ってくるが、体を動かす気にはなれない。学校へ行く準備はまだ後でいいと思い、横になったままぼんやりと天井を見つめた。すると、突然腹がゴロゴロと音を立て始める。
「またか…」
この音は僕にとって、ある意味で恐怖の前兆だ。そう、昨日の晩ごはんに食べた芋が原因だと思う。母さんは「健康に意外とにいいから食べなさい」とたっぷりと作ってくれたけど、僕は、そろそろ限界が近いかもしれない。
時計を見つめながら、あと10分だけ、と寒さと屁を我慢することをベッドで葛藤していたが、ついに限界が訪れた。ブッと美しい音色が鳴り響く。そう、それはまさにマイベスト“屁”だった。僕は一瞬驚いたが、次の瞬間、何事もなかったかのようにコーヒーを飲む想像をして大きく息を吸い落ち着いた。これほどにまで落ち着いていられる僕はまさに天才だろうと思った。
「まあ、誰もいないし大丈夫だろう」
しかし、母の声が階下から響いてきた。
「はると!もうすぐ学校よ!」
そうだった、今日は期末テストの日だった。僕は焦りながらも、すぐに支度を始めた。歯を磨き、制服に着替え、家を飛び出す。そして、学校に向かう途中、あの屁のことが頭から離れない。「まさにあれは僕の人生の中で最高の音色だったと言えるだろう。我ながらbeautiful!」とテンションがアップしていた。
学校に着くと、友達に挨拶を交わして教室に入った。授業が始まる前に、僕は全速力でノートを取り出し、日記を書くことにした。
ーーー
2月9日
今日、朝の静けさから一つの美しい音色が響いた。そう、それは僕の屁だ。芋には気をつけよう。
ーーー
こうして、僕の日記には特別な一日が刻まれた。日々の生活の中で、こんな小さな出来事が僕にとっては大きな出来事だったのだ。