最高機密
これを漏らすわけにはいかない。
書類は厳重に何層もの袋に詰められて、それがさらに大きな封筒に入れられている。
何があっても中身が見えないようになっているわけだ。
物理的に中を最後まで開けてみなければならないわけだが、それをするにも1時間はかかるだろう。
この機密は、手野グループの中でも極々限られた人しか知ってはいけないもの。
それがゆえに、最高機密として分類されて、これ以上に誰もいない適役がいるところの部屋の金庫にしまわれる。
それは手野武装警備社長室内にある専用金庫だ。
小笠原諸島の南、手野島の中にある金庫なもので、限られた人しかいないわけだ。
それがために、ここが選ばれた。