1.フリーラス、女神と出会う。
間もなく連載再開します(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
「もぅ、無理……」
フリーラスはこの時、極度の精神不安定にあった。
学園を追い出されただけではなく、年端も行かない双子の少女に滅多打ちにされたのだ。世界広しとは思うものの、プライドがズタズタである。
そんなわけなので、気が付けば彼は浮浪者となっていた。
「あはは、私はもうだめだぁ……」
そして、うわ言のようにそう自虐する。
涙目になりながら、木の棒を支えにしてゆっくりと前に進んでいた。
とりあえず、雨露をしのげる場所を探さなければならない。退職金も出なかったので、今は貯金を切り崩すしかないのだが、まともな精神状態ではないので気付いていなかった。
ただただ、プライドをへし折られた状況に涙するしかない。
「あぁ、ここは――」
そうして辿り着いたのは、貧困街だった。
今の自分にはここがお似合いだ、という思考が働いたのだろうか。
ボロボロの衣服で、フリーラスは朽ち果てた道を進んでいた。そして気が付けば明かりもない、真っ暗闇の中。彼は倒れこんでいた。
「ふ、ふふふふふ……。もういいや、なにもかも」
うつ伏せになって、土の味を噛みしめながら。
フリーラスは涙声でそう言った。
その時だった。
「あの、大丈夫ですか……?」
「えぇ……?」
彼が、一人の女神と思える少女と出会ったのは……。
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