爺さん。
トリガーとテレパシーで会話をする千鬼のいる彼の神の間から場面は変わる。
そんな彼とトリガーを広い部屋の中、映像で確認している一人の爺さんがいた。
「ほほっ面白いなこの二人は相変わらず仲が良い。
こいつらはワシがこいつらに神のなりかたを教えてた時から何かとつるんで、同じ相手を好み、同時に神として世界を創造し始めた。
創造した世界は真逆といえるものだったがな。
トリガーは元々の性格ではあったが多くのものを好き勝手にしたいと望み多くの星と多くの人間、生物を創造した。
対してアルは、これもこやつの元々の性格ではあったが小さくとも、少ない人間でも彼らが静かに幸せに過ごすそんな景色をみたいと望み、他の者とは比べられないほどに小さく静かな世界を創造した。
アルはそれを知った他の神となったものから笑い者にされていたが、トリガーはそんなアルを見捨てずに関わり続けた。
結果として何人かの神となれたものは自身の世界を崩壊させ自身も消滅していったが、アルとトリガーは対極の世界を創造しながらも手を取り合い、未だに連絡を取り、協力して世界の安定を求めている。
ワシも先生には神とは広い世界を創造し続けるのが常識って習ったんだけどな、、、今となってはワシ独り。
ワシも眷属をとっておけば、、
今回は上からアルがどれ程の者か見せてもらうとするかの、
きっとアルならすぐだろう。
でもやはり4体はまずかったかのぉほっほほ」
そう笑いながら爺さんは独り映像を見続ける。