描写練習
暑くジメジメした部屋の中僕は一人、パソコンに向き合って小説を書く。
時々来るメールの返信をしたり、僕が応援している野球チームの試合速報を見たりしながら。
だれに依頼されたわけでもない。ただ自分の物語が書きたい、その一心で。
なんて言葉も取り消そうかとマウスをいじったりして、途中で思いとどまってやめて。
そんなことを繰り返しながらも僕は小説を書く。
時々流れる汗をぬぐって、落ちてくる白い眼鏡をあげて、またパソコンに向かう
今日はどんなことを書こうかなと思いながら書き始める。
だがたいていはそんな風に書いたものは駄作で終わってしまう。あとから自分で見返してもだめだなとわかるような駄作になる。
だが僕はそれでも書くのをやめない。だって好きなのだから。
と書いているうちに野球の速報が入ってきてヒットを打たれ、一人でいるのにもかかわらず声を漏らしてしまう。
たいていの場合夕方に作業をする僕は時々窓の外を見る。
だが、僕の部屋からは夕焼けなどは見えない。少し暗めの青空に夕焼けの赤いところがちらっと見えるだけだ。
どれだけ首を伸ばそうと夕焼けが見えない。それぐらいでちょうどいいと思える僕はただの変人なのだろうか
僕はキーボードをたたいていると、どうしても間接に違和感ができてしまい、曲げたりして音を鳴らす癖がある。
この音の正体や、違和感の正体はわからないし調べたくもないが、この癖については治すつもりはない。
僕が落ち着くために必要なことだからである。
また手首に違和感が。いったん落ち着こうかな。
さて、書くのを続けようかな。
そう思いながらまたキーボードを打つ。
もう書くことがなくなってきたなあと思いながら、必死に書くことを頭からひねり出して。
先ほどよりも暗くなってきて夕焼けの赤い色はより濃くなってくる。今日の夕焼けはきれいなのかな。
そうだ、今日は花火をやると言っていたな。それもこの小説に盛り込もうかな。
そう打ったのちに手汗がすごくなってきたので手汗を乾かそうと手をぶんぶんとふる。
あぁ、花火のことについては書かないよ?描写がめんどくさいからね。