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異世界暇人(びと)の能力適正  作者: 猫丸
始まりは空から
2/7

光を抜けて

この回で出てくる。ロイカさんの軽い紹介的なものは後書きに書いておきます。

結構修正しました。

光がおさまり目を開けると......。


「えっ!?どこだここ!?っていうか今、俺たち落ちてる!?」


 俺の体はまっすぐ地面へと向かっている。幸い、高さはせいぜい2〜3階くらいだ。

 おそらく、真白は助かるだろう……。俺は意を決して目を閉じた。真白をこの腕に抱きながら......。

 そして数秒後、背中に激痛が走る。


「ガッ」


 少年と共に落ちてきた少女が、彼の体の上で体を起こしながらあたりを見回す。彼女は、目の前の景色に驚きながらも、ここが考えることをやめ、今にも息が途切れそうな少年に寄り添いう。


息が......できない。霞む視界の中、真白はなぜか涙を流している。

 ”そんなに泣くな、お前のには笑顔の方が似合ってるぞ”

真白の頬をさすりながら、声にならない思いを心でつぶやき。俺は意識を手放す。


「んー。こ、ここは………いっツ。俺は……確か、真白を庇って……」


 本や本棚に囲まれた部屋で一人の少年が目を覚まし、後頭部をさすりながらあたりをゆっくり見回し、そう呟く。


目がさめると見慣れない天井が目に映る。起き上がり辺りを見回すと一人の女の人と小さな女の子がいた。

それを確認すると、俺は足に重みを感じ、目を向ける。

すると、そこには涙を流してこちらを見つめる真白がいた。

俺と目があった瞬間、真白は俺に抱きつき、泣きながら言った。


「ゆき......と......?。雪十ーー!わだぢのぜいでゆぎどがじんじゃうんじゃないがっで、じんぱいでじんぱいで!

わだぢをがばっだぜいで、いっぞわだぢがじんだほうがよがっだっでおもっでーー!」


「ま、真白。俺は、生きてるのか?もう死んだと思ったが………」


「ほんどによがっだよーーー!」


「そんなに泣くなよ。ほら、俺はこの通り生きてる。大丈夫だから、もう泣くな」


「うん」


真白は涙を拭い返事をする。


「あのー、感動の瞬間を遮って悪いけど、もうそろそろいいかな?」


さっき視界に入ってきた女のひとが、話しかけてきた。


「は、「「はい」」


 真白が勢いよく離れていった。そんなに俺に抱きつくのが恥ずかしかったのだろうな。案の定、顔を赤くしている。


「さっきは心配してくれてありがとうな」


 そう言いながら、真白が拭い損なった涙を拭う。


「うん」


真白が小さく頷く。気を取り直して真白に女の人のことについて聞いてみる。


「真白、この人は?」


「この人はロイカ=ミランダさん。雪十を介抱してくれた人よ」


「俺は、白峰雪十と言います。ミランダさんこの度は、本当に有難うございました」


 自分の恩人と聞かされ、少年は寝床からゆっくりと体を動かし姿勢を正してから丁寧に謝辞を述べる。


「ロイカでいいわよ、ユキト君」


「えっと、ではロイカさん。どうやって俺を助けたのですか?もう死ぬんじゃないかと思ってましたが」


「どうやって助けたかは簡単よ、死にかけてたあなたに治癒魔法を施したの。それに、大した怪我はしてなかったみたいだし」


「治癒魔法......ですか?」


 治癒魔法。ゲームや漫画などでは聞きなれた言葉だが、これはもしかすると……と、思い。結構前に漫画で読んだ異世界マニュアルを頭の中で開く。こんな時の自分の適応力に自分でも驚く。

まず第一に、現在地の確認だ。周囲の地形を知れば、生存可能かどうかすぐに分かる。


「ロイカさん。ここはどこでしょうか?できれば地図で位置する場所を教えてください」


「地図で位置する場所ね?」


「はい。そうです」


 ロイカさんは傍にあった宝のありかが描かれているような古めかしい地図を取り出しながら言った。


「じゃー簡単に説明するとなんだけど、ここはアルケニア王国の南西部に位置する場所よ」


 ロイカさんが地図を指差し、説明する。


「アルケニア王国?なにそれ?」


 真白がもっともな事を言う。だが、俺はには予想どうりだった。聞きなれない国の名前、それに窓の外に広がる森とその奥にある天にも届きそうなくらい巨大な樹木。よほど大きいのか雲を突き抜け、頂は見えない。

 それにさっき出た魔法という言葉。それだけあればそのことに気づくのは十分だ、ここは俺たちがいた世界ではないということを。


「あなたたち、アルケニア王国のこと知らないの!?」


 ロイカさんの驚き方からすると結構主要な国なようだ。


「「す、すみません」」


 真白と雪十が言葉がハモる。


「別に謝らなくてもいいわよ。となると、どこから説明すれば良いのかしら......」


 ロイカさんが頭を悩ませている間に、俺はさっき考えていた異世界についての仮説をまとめた。これは、おそらく......うん、多分そうなんだろうな。


「そもそも、いったいなにが起きたのかしら。私たち、確か雪十の家にいて......」


 真白は思い出すように眉を側める。


「一つだけ、俺たちの身に起きたことに心当たりがある。ただの仮説に過ぎないが......」


「え、本当に?」


「仮説でもいいわ。言ってちょうだい」


「分かりました。......おそらくですが、俺たちは"異世界転移"をしたんだと思う。」


ロイカさんは28歳です。

ロイカは最年少で王立の学校を卒業し今に至るまでずっと魔術や魔法、魔法体術などの研究をしてきました。研究の為。親と離れて過ごしています

ロイカは様々な研究の成果を世の中に送り、賢者とまで呼ばれるようになりました。

世界最強とも呼ばれております。

ちなみに独身です。

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