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神道会議 〜血の軍団と光明天団〜

〝私達は動く駒なのか〟




〝神の言葉で世界が動いてしまうこの世界は本当に正しいのか〟




〝この世界は神の欲の一部なのか、私には分からない〟




〝たくさんのものの見方や捉え方があってもいいのではないか〟




〝私には分からぬ、ここまでしてまで人の世界をいとも簡単に変えてしまうことの意味を〟






アブディエルはウィズダム宮殿に戻ると膝から崩れ落ちてしまった。


(あの方は熾天使である私でさえ怖気づいてしまう聖力をお持ちだ。ただ神には届き得ない、しかしこのままではあの方はきっと反旗を翻してしまう。そう、あの神道会議での態度を見てしまえば…)



神道会議、それは2ヶ月前のことだった。



「皆様方、お集まり頂きまして誠に有難うございます。これから定例神道会議を始めさせて頂きます。信仰を進めさせて頂きます座天使、ラファエルで御座います。

お初にお目にかかるお方もいらっしゃいますがどうぞよろしくお願いします。」



ある天使たちが小声で話し出す…



(あの方が癒しの天使様だ。あの神でさえ苦労された天魔戦争の傷を神の治癒量よりも多く、たくさんの天使を癒したとの噂だぞ。)



(あの方とザフキエル様どちらが智天使になられるのか、この天界も動きが激しくなってきたみたいだな。)



(また、何か新しい波が来るのではないのか…

あの惨事がまた繰り返されてしまうのではないか)


天使達が眉を歪ませ下を向けかけた瞬間、これでもかというタイミングでラファエルが話し始めた。



「えー、皆様ご静粛に。今回代表顧問に三名の熾天使と一名の智天使に来て頂きました。それでは一言ずつお言葉頂戴したいと思います。」


彼の進行は流れがよく、天使達も思わず聞き入ってしまう程の心地の良い声と綺麗な女性の身なりをした出立でみなラファエルの方に見入ってしまった。



「まずは智天使〝ケルビム〟 様どうぞ」



傍聴席一番端に座っていたケルビムが立つ

その出で立ちはまるで人の子の様に背丈は低く幼い顔である



「皆様方、我が名はケルビムと申す。

天界で3人しか与えられていない神の御姿を拝見出来る者の一人だ。

我が主は現在重篤な怪我に悩ませられている、このタイミングに〝血の軍団〟に攻められては統制が保てぬ。

そこで我々天軍九隊の代表で組織された〝光明天団〟を結成することとなったことを先に伝えよう。そしてこの〝光明天団〟は神の意志の名の下に天界を守護し、〝血の軍団〟からの脅威に対抗する事を目的とされ組織されたものである。

ここで議題の核心の一つを話してしまったが、話は早い方が良かろう。

〝光明天団〟への入団は志願では入る事はできぬ、厳正な審査と資質を加味した上での入団となる。基本はこちらからの推薦で行うが、われこそという者は力天使〝ヴァーチュース〟へ志願書を持って行くよう願おう。

以上を持って我が話を終わるとする」



一人目の挨拶で半分以上の話を終えてしまった事に対して、二人の熾天使は対象の表情だった。

アブディエルは微笑を…

ルシファーは強い眼光で天を仰ぐのだった…

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