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しるし2(詩集)

マグカップ

作者: さゆみ

銀のマグカップ

バタフライのシール

桃色蝶々

いつの間にとまったの?


ぴたっとしまる蓋

冷めにくいコーヒー

中身は計れない

湯気さえ出られない


銀のマグカップ

底なしのブラック

満たされ続けるマジック

眠れぬ森へ辿るトリック


落としても割れない

弾いたらコンコン

呼吸を聞かせて

静かなドクドク

途絶えない温度


銀のマグカップ

切らさないのはわたし

注ぐのはわたし

冷まさないのはわたし

眠らないのはわたし


ねぇマグカップ

なんか言って

いらないとか

もうたくさんとか

魔法なんてない

永遠なんてないって


銀のマグカップ

バタフライのシール

桃色蝶々

こびりついたまま


ねぇマグカップ

なんか言って

空になりたいとか

割れてしまいたいとか

魔法なんてない

永遠なんてないって


ねぇマグカップ

わたしふらふらしてる?

いっぱいいっぱいかな

もう眠ってしまうから

なんか言って

でも やっぱり

なんにも言わないで






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― 新着の感想 ―
[良い点] 銀のマグカップとそれを使っている人がいるんだろうけどそれは謎で主人公が居ないまま展開されていく爽快感。素敵です。韻とかも踏んであってそれもいい効果でしたね。一行が短いのでスマホでも読み易い…
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