秋の爆発
その日は引越しも無事終わり、片付けも一通り終わり、未だ開けていない荷物も少し残っているが、一応住める形となった部屋に二人は満足だった。
週末を迎えた夜
僕の友達を2人交えて呑もうということになり、地元の居酒屋へ。
なんとなく楽しい時間が過ぎ、僕は
「もう一軒行こう。」
としつこく友達を誘う。
「仕方がないな」
と友達
そこから・・・・
居酒屋でウーロンハイを6~7杯
あとは記憶がない。
近くのバーで飲んだことは覚えているが、記憶がない。
目が覚めたのは次の日の朝
甘い同棲生活を夢見て買った、ダブルベットの上に1人
足の裏からは流血。
部屋はグチャグチャ。
かすかな記憶で、本棚、衣装ケースを倒して
「ふざけんなこら!」
と怒鳴った記憶。
ベットの上で二日酔いにもがきながら、考える。
しかし、未だ酔いが残っている為、冷静ではない
「ふん!それだけの女か」
などと、何の罪悪感もないのだ。
まさにコレが酒乱だとはそのときは自分がその酒乱と言う事を認めなかった。
全て他人のせいにして、ただ呑みすぎただけだと思っていた。
引越しの歳のあの鬱積が全ての原因だと考えていた。
この、自分に極端に甘いところが、今後の人生を振り回す事になると知らずに・・・酒を呑み続けるのだ。この事件はその発端にすぎなかった。
徐々に醒める酒
同時にやってくる罪悪感
お昼くらいになって、とりあえず彼女に電話。
モチロンシカト
何コールしても出ない。
メール
「昨日はゴメンなさい。とりあえず話したい」
コレも返信なし
部屋を良く見て状況を確認することに
本棚を倒して、怒鳴った事は確かだ。プラスチックの衣装ケースをひっくり返して、その蓋が割れ、その破片を踏んで足の裏から血が出ていた。
「うーーん。あとは思い出せない」
とりあえず気分転換を試みる事にして、友達に
「買い物でも行こう」と電話。
「いいよ。30分後に迎えに行く」
着替えてシャワーを浴びて用意をしていると、メールが入った。
「どうしていいか解らないけど、話をしてみる」
と、彼女からだ。
即、電話をして、「ゴメン、本当にゴメン」を繰り返した。
そして、彼女は浅草の実家に帰っているということなので、近くの公園まで迎えに行く事にした。
友達には「急用が出来た」と言ってキャンセル。
本当に僕は自分勝手だな、とつくづく感じた。が、本当は、この時はまだあまり反省していなかった。
ただ彼女を自宅に取り戻したいという一心だった。
それからの事は考えもしなかった。今思えばこういう所がダメだったんだな・・・
この後彼女に事実を聞かされ、仰天したのだ。