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鬱積

妻が出て行き、ガランとなった自室に帰ると、朝の嵐とは打って変わって、綺麗な夕日が窓から差し込むのだった。


空虚感に夕日。

どこか劇画じみてる自分が恥ずかしくなり、ベットに転がると、何故にこうなったかをゆっくりと思い出してみた。


それは2年前

この家に引っ越してきて、一週間経った頃だった。

かの女性とは付き合って一年を経過した頃、僕のたっての希望で同棲を始めた。


資金を付き合っている頃からコツコツと2人で貯め、家探しを始めたのだが、ここでも色々と問題があった。


その一つとして

何せ、仕事が忙しい彼女は家探しにはあまり参加できないので、僕が張り切って探してのだ。

で、条件に見合った物件を幾つかに絞って、いざ内見となった。


土曜日が内見の日という事なので、金曜の夜仕事が終わって、僕の1人暮らしのアパートに彼女が泊りに来て、土曜日一緒に不動産屋に伺うことに決まっていた。

すると当日の土曜日、彼女がなかなか起きない。

聞けば

「頭が痛い」

との事。でももう時間も迫っているので、なんとかならないかと説き伏せようとしてみるも、一向に状況は変わらない。


埒が明かないと判断した僕は、1人で不動産屋に行って決めてしまう腹を決めた。

そして、決めていた3件を内見した結果

最後の1件を僕は酷く気に入り、契約をしようとしたところ不動産屋から、


「一応お2人で住まわれるとのことなので、奥様の方にも見ていただいたほうが・・・」


というので、

それもそうか。彼女が気に入らないからキャンセルなんて事になっても不動産屋も困るだろうし、そもそも、彼女が気に入らないとか言い出したら、僕も困ってしまう。


よしと思い。電話をした


「今、駅近くの物件を見ていて、僕はここに決めてしまいたいから、チョッと見に来てよ。歩いても5分くらいだからさ」


と、本当に当時1人暮らししていたボロアパートとは目と鼻の先くらいのものだったので、そこにいる彼女を呼ぶことにした。


「・・・・うーーん。今日じゃなくても・・」


なぞとほざく。

そのイライラを感じ取った不動産屋が、

「じゃあ迎えに行きましょう。車で。そうすれば話は早いですよ」

と言ってくれたので、


「お願いします。本当にすみません」


とい流れで、女を迎えに行き、何とか部屋の内見を済ませ、家賃も少し値切る形で契約を済ませたのだった。

そして引越しを済ませ(引越しと言っても友達に手伝ってもらい、全て自分達でやった為、もの凄く苦労した、シングルのベットなど、要らない家具は公園に不法投棄するなど悪い事もしてしまった)家具も買い揃え(この場合の資金は2人の資金では足りなかった為、僕の親に借金した)やっと入居したが・・・


僅か一週間で事件を起してしまうのだった。




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