【配信】雑談と超える……かも?しれない線…
今週のバイトが終わり、月曜日になっていた。俺は優斗の家で配信を始める。もはや、ここは俺の第2拠点だ。
「おはよう、優斗。優斗もバイトしてたんだよね?日曜日まで。お疲れ」
いつもの最強スマイルでドギマギさせてやる。攻めは譲らない。俺から仕掛けるのだ。優斗は後ろから付いてくるのが正解だろ。
「今日も配信やってくぞー」
口調は男のままなのに声は、やはりコロコロしてる。可愛すぎるだろ、俺!!
『待ってた』
『相変わらずの可愛い声で草』
「えー、女の子に変わりました。でも、まだ、男だった時の気持ちあるからな?攻めは俺だ」
『美少女ボイスの俺っ娘かぁ。捗るなぁ』
『この前の配信で受け確定なんだよなぁ』
「アニキ、この前、キスしなかったか?」
『キスですと?』
『ファーストキスしたのか?』
「優斗、ホントにそれ言ってよかったのか?」
「何の話?」
焦る俺とは対照的に優斗は平然と笑っていた。何でだよ。キスする時、優斗の方が緊張してただろうに。なんで、今!こんなにも!冷静なんだよ!!
おかしーだろー!!!!
「何がおかしいの?味?」
平然と聞いてくる優斗もおかしいし、声漏れてたのかよ。
『ファーストキスの味がおかしいってなんだ?』
『甘いか、温かいかのどっちかだろ?』
『インフィニティだからなぁ』
「いや、ちょっ!マジで言うのか?」
『真っ赤な顔可愛い』
『初心なんだなぁ』
「オメェら、チゲぇから。そんな初心じゃねぇし。男の頃、1日に4回ぐらいしてた日もあったからな。ナニを…してたかは……言わないけど………ぅん」
思った以上に恥ずかしかった。別に何ともない下ネタだと思っていたけど、自分から出る美少女ボイスのせいで物凄く羞恥プレイだった。
『絶倫宣言からの、小さな声でギャップ萌え過ぎる』
『あの頃から女の子だっただろ?』
『インフィニティの性別ずっと女の子だっただろ?』
「ほら、コメント欄も喜んでるだろ?あと、反応初心だな。自称恋愛マスターさん?」
優斗が余裕な笑みを浮かべながら、そう言うのを聞いて燃えてしまった俺がいた。
「オッケー!わかった。舎弟の優斗が言うなら、アニキとして覚悟を見せてやらねばなぁ!!。俺の!ファースト!キスは、『とんこつラーメン!!!』だ!!」
可愛い女の子のイメージにしてあげようと思ったのに。なんでこうなっちゃうの?後悔はしていない。別にノーリグレットだし、罪を包み込む程でもない。別にハローアゲインする気はない。
『とんこつ、……ラーメン……だと?』
『キス、……ラーメン……なぜ?』
『童貞だけにチェリーだよ!!を期待したのに』
『斜め上のラーメンで……草?いや、……くさ』
コメント欄を読んで自分が何をやらかしたか、よくわかってしまった。
すまん……優斗。でも、気持ちにウソはない。俺は他と被るのが嫌だった。だって、この気持ちは私だけの特別なモノだから。
「俺もとんこつラーメンだった。というか初キスがディープなの、何気に凄くないか?」
なんて優斗が言ってくるものだから、俺は「そうだろうな。だから、俺が攻めだからな?あと、虚勢チワワ、インフィニティを流行らせるなよ?」と優斗を丸めにかかる。
『まだ、虚勢わんこだったのか』
『虚勢チワワ、インフィニティで草』
『あくまで譲らない『攻め』で草』
俺の攻め発言に優斗は「そうか。攻めかぁ。どう頑張っても肉体は受けだと思うぞ?」と冷静にツッコミを入れてきた。
『どう頑張ってもチワワなんだよなぁ』
『チワワ、キャンキャンで草』
「Alright.Just prepare yourself!!覚悟は良いんだろうなぁ!?夜覚えてろよ」と俺が吠えると、優斗が「夜するのか?ブルーシート無いけど行けるのか?」と色気……ありそうな…気もする心配をしてきた。
なんでやねん!!
『ブルーシート!?』
『ブルーシートって何?』
『そんなに出るのか?』
「優斗、やめろ。違う。そんなに出るわけ……なぃ…よな?」
自分自身でもやったことないから知らない。何となく乗せられて今日する事になってしまった。
いや、あの……全然、悪くない……し、優斗の本気の『エグズガリヴァー』が見えるわけだから良いんだけど、どうしよう。
「輝奈子、無茶するな。今じゃなくていいし、無理に急がなくていいからな?」
なんて優斗が宥めて来る。違う……、そうじゃ……ない。
「違う……。ちがう……。2人の……特別……欲しい。私って……ゆぅと…に…とって……とくべつ?」
股から出るかと思った雫は、なぜか頬を伝っていた。早いし、出る場所……違う。
「特別だ。アニキ……。恋愛マスターなんだろ?キスもしただろ?……何が不安なんだ?」
自分でもよくわからない。でも、何かが崩れてしまいそうで、サムシングがフォールダウンしそうで、マジで溶け落ちる感じだ。
別にゲッダン☆はしない。
でも、なんか揺れてるし、回ってるし、切ない気持ちではある気がする。
「ゲッダン☆」
『まさかの古のネットネタで草』
『揺れて回って切ない気持ちなんだろうなぁ』
なぜか雫が止まらない。漏らした?上から?なんか目にオムツを履かせたくなるぐらいびしょびしょだ。
ふと、温かい手が背中に添えられた気がした。俺は、これを許される立場なのだろうか。たしかに過去との清算はした。
でも、優斗に対してやってしまった事は許されて良いはずがない。
「大丈夫なんだろ?最強だろ?」
優しく俺の背中を抱き締めながら問いかける優斗に俺は「ぅん……。さいきょう……」と答えたところで意識が落ちた。
コイツの腕、安心感ありすぎないか?
もはや柱だろ。鬼も、悪魔も神でさえも紙のように蹴散らせそうだ。
これ、どうなっちゃうのーー!!
1つだけ言えるのは、もう私の旬が…………。
キターーーーーっ!!!!
かも……しれ…ない。




